ステボ・ペンダロフスキ

ステボ・ペンダロフスキ：北マケドニアの政治家

ステボ・ペンダロフスキ（Stevo Pendarovski）は、1963年4月3日生まれ。北マケドニアの政治家であり、2019年5月12日から2024年まで、第5代大統領として国を率いました。

学歴と初期のキャリア

ペンダロフスキは、スコピエ大学で法学士号を取得後、同大学で政治学の修士号と博士号を取得しました。2008年からは、University American College Skopjeで国際安全保障、外交政策、グローバリゼーションに関する助教授を務めています。教育者としての顔も持ち合わせていることがわかります。

政治家としての道のり

政治の世界へは、内務省の広報担当副大臣として足を踏み入れました。その後、1998年から2001年まで同省の分析研究部門長を務め、政策立案の中枢に関わります。2001年から2004年には、当時のボリス・トライコフスキ大統領の下で、国家安全保障および最高外交政策顧問として活躍しました。トライコフスキ大統領の急逝後、2004年から2005年まで国家選挙管理委員会を指揮し、選挙の公正な運営に尽力。2005年から2009年には、ブランコ・ツルヴェンコフスキ大統領の国家安全保障および最高外交政策顧問として、再び大統領府で重要な役割を果たしました。

大統領選挙への挑戦と勝利、そして敗北

2014年3月、ペンダロフスキは、主要野党である社会民主同盟から大統領選挙の候補者として選出されました。しかし、この時は落選。
2019年の大統領選挙では、社会民主連合と民主統合連合の共同候補として再び立候補し、同年5月5日の決選投票で51.7％の得票率を獲得。野党・国家統一民主党連合が推薦するゴルダナ・シルヤノフスカ＝ダフコバ教授を破り、見事大統領の座を射止めました。

2024年の大統領選挙では、事実上シルヤノフスカ＝ダフコバとの再戦となりましたが、5月8日の決選投票では得票率が約3割にとどまり、敗北を認めました。同時に行われた議会選挙でも社会民主同盟は苦戦し、大敗を喫する結果となりました。

ステボ・ペンダロフスキは、北マケドニアの政治において重要な役割を果たした人物の一人です。大統領としての任期を終えましたが、今後の活動にも注目が集まります。

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