ストロングマシン2号

ストロングマシン2号（1995年6月12日生まれ）は、日本のパフォーマーであり僧侶としての顔も持つ稀有な存在です。本名を村上真魚といい、群馬県桐生市で生まれ育ちました。ダンサー、タレント、空手家として活動する傍ら、実家である真言宗の寺院、妙音寺で副住職を務めています。

異色のキャリア：副住職としての顔

ストロングマシン2号は、群馬県桐生市にある妙音寺の27代目住職となるべく、現在その準備を進めています。僧侶としての戒名は「祐真（ゆうしん）」といい、これは彼女の本名と父から一文字ずつ取られたものです。父親は妙音寺の26代目住職であり、「ストロングマシン1号」としても知られる村上祐尊氏です。テレビ番組などでも、彼女が副住職として活動する様子が紹介されたことがあります。

若きダンサー、躍動

8歳だった2003年にダンサーとしてのキャリアをスタートさせ、翌年夏には早くも様々なダンスコンテストで入賞を重ねるようになりました。2006年には、日本テレビ系列の番組「ウタワラ」内で開催された親子DEダンス選手権で見事優勝を果たしています。特に、2005年に出演したロックバンドPOLYSICSの楽曲「I My Me Mine」のミュージックビデオでは、そのパワフルなダンスが注目を集めました。当初は一部出演の予定でしたが、彼女自身が楽曲全体の振付を考案したため、急遽全編にわたるダンスバージョンのビデオが制作され、この「STRONG MACHINE 2 Ver.」は2006年のSPACE SHOWER Music Video Awardsで「BEST CONCEPT VIDEO」に選ばれるなど、高い評価を受けました。その後も、POLYSICSの別楽曲のMVや、復活特番として放送されたダンス番組「スーパーチャンプル」でのMCアシスタントなど、ダンサーとして活躍の場を広げています。

武道の才：空手家として

ストロングマシン2号は、全日本ジュニア硬式空手道選手権大会において、小学校1年生から5年生までは連続優勝、6年生でも3位という輝かしい成績を残しています。これは、父であるストロングマシン1号が會長を務める日本武道阿門會に所属し、幼い頃から稽古に励んできた成果です。現在は、同會の空手道部門でコーチとしても後進の指導にあたっています。

知性と好奇心

学業にも熱心で、ぐんま国際アカデミーの初等部から高等部までを修了した後、お茶の水女子大学の文教育学部人文科学科を卒業しています。さらに同大学院の人間文化創成科学研究科博士前期課程を修了し、博士後期課程に在学中という、高い学究的側面も持っています。彼女の幼名「真魚」は、真言宗の開祖である空海の幼名から名付けられたものであり、この名前からも寺院との深いつながりや、家族の願いが感じられます。

多方面での活動

ダンスや空手、寺務以外にも、多岐にわたる活動経験があります。2008年には、又吉&D.O名義のCDに収録された楽曲「なめんなよ」でボーカリストとして参加し、歌手デビューも果たしましたが、後に販売・配信が中止となる出来事もありました。また、ニンテンドーDSソフトやNTTドコモ、日本ハム、太陽生命保険など、数多くの企業のCMにも出演し、その存在を広く知らしめました。テレビ番組では「うたばん」「ダウンタウンDX」「クイズプレゼンバラエティー Qさま!!」など、人気バラエティ番組にも多数登場しています。

ストロングマシン2号こと村上真魚は、厳格な寺院の副住職という立場と、エネルギッシュなパフォーマーという二つの顔を併せ持ち、それぞれの分野で独自の道を切り開いています。その多様な才能と背景は、日本においても類を見ない存在感を放っています。

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