スピッツの「スパイダー」は、
1994年10月26日にポリドールから発売された、通算10枚目の
シングルです。この楽曲は、5枚目のアルバム『空の飛び方』からの
リカットとしてリリースされました。元々アルバム収録曲でしたが、ラジオ番組『
伊集院光のOh!デカナイト』のオープニングテーマとして起用されたことがきっかけで、
シングルカットされることになりました。
楽曲は、アルバムのレコーディング終盤に、ボーカルの
草野マサムネが「中くらいの曲」である「たまご」と同時に制作した「速い曲」として生まれました。当初
シングルカットの予定はありませんでしたが、ラジオでの好評を受けて、
シングルとしてリリースされることになりました。カップリングには、同じくアルバム『空の飛び方』から「恋は夕暮れ」が収録されています。
「スパイダー」のプロモーションビデオでは、メンバーが
朝日新聞社の屋上
ヘリポートで寝転んでいるシーンが印象的です。この場所が選ばれた理由や経緯は明らかにされていませんが、都会的な雰囲気が楽曲とマッチしています。
また、2017年にはMBS/TBS系ドラマ『
伊藤くん A to E』の第3話と第4話のエンディングテーマとして「スパイダー」が起用され、再び注目を集めました。このドラマでの起用により、若い世代にもこの楽曲が広まるきっかけとなりました。
収録曲は以下の通りです。
1. スパイダー
作詞・作曲:草野正宗 編曲:
笹路正徳 & スピッツ
収録アルバム:『空の飛び方』、『
RECYCLE Greatest Hits of SPITZ』、『CYCLE HIT 1991-1997 Spitz Complete Single Collection』
2. 恋は夕暮れ
作詞・作曲:草野正宗 編曲:
笹路正徳 & スピッツ
収録アルバム:『空の飛び方』
演奏メンバーは、
となっています。
「スパイダー」では、
笹路正徳がシンセサイザーを担当しており、「恋は夕暮れ」では、
笹路正徳がキーボードとアコースティックピアノを担当しています。また、「恋は夕暮れ」には
数原晋、林研一郎がトランペットとフリューゲルホルンで、清岡太郎、松本治、
中川英二郎がトロンボーンで、渡辺功がチューバで参加しています。これにより、より豊かなサウンドに仕上がっています。
「スパイダー」は、
2008年に
GO!GO!7188がカバーアルバム『虎の穴2』で、noelleがカバーアルバム『LOVE ELECTRO』でそれぞれカバーしています。これらのカバーからも、この楽曲の普遍的な魅力がうかがえます。
「スパイダー」がリリースされた
1994年は、音楽シーンが多様化し、様々なジャンルの楽曲が生まれた年でもありました。その中で、スピッツの「スパイダー」は、独自の音楽性とキャッチーなメロディで多くのファンを魅了しました。現在でも多くの人に愛され続けている名曲です。