スピルバーグ (競走馬)

スピルバーグ：日本の名競走馬

スピルバーグ（欧字名: Spielberg）は、2009年5月12日生まれの日本の競走馬であり、種牡馬でもあります。彼は特に2014年の天皇賞（秋）での優勝が記憶されている名馬で、その馬名は著名な監督にちなんで名付けられました。

戦績

2-3歳（2011年-2012年）

スピルバーグは2011年10月15日に東京競馬場で行われた2歳新馬戦でデビューし、見事に1着を飾ります。しかし、年内には出走がなく、2012年の初戦は500万条件のレースとなりました。このレースではフェノーメノに次ぎ、2着に入賞。その後の共同通信杯ではゴールドシップに続く3着を記録します。500万条件戦で4着を挟みつつ、毎日杯でも3着に入線しましたが、東京優駿（日本ダービー）では14着と振るわず、その後は長期休養に入りました。

4-5歳（2013年-2014年）

約1年の休養を経て、スピルバーグは2013年8月に1000万下クラスで復帰しました。初戦の馬は日高特別で6着に終わったものの、秋に神奈川新聞杯を制して3勝目を挙げ、その後もノベンバーステークスで勝利を収め、2連勝の好調を維持します。その後、また休養を余儀なくされましたが、2014年にはメイステークスで5勝目を挙げます。しかし、エプソムカップに出走予定だったものの、骨瘤を発症し出走を回避。秋には毎日王冠で3着に入り、次の天皇賞（秋）では後方からの追い込みで直線を迎え、ジェンティルドンナを抑えてG1制覇を達成しました。これにより、彼の馬主である山本英俊氏にとっても初のGI勝利となりました。11月のジャパンカップでも3着に入賞しました。

6歳（2015年）

2015年には上半期に日本で適したレースがないためイギリスへの遠征が計画されました。産経大阪杯ではラキシスに次ぐ4着となり、続いて5月にはイギリスに渡航。その後、6月のプリンスオブウェールズステークスに出走しましたが、馬場の硬さもあって6着に終わりました。再度の挑戦を見送った後、帰国し、秋には毎日王冠と天皇賞（秋）に出走。しかし、両レースともに10着に終わり、ここで引退を決断。2015年11月8日に競走馬登録が抹消されました。

引退後

スピルバーグは2016年から社台スタリオンステーションで種牡馬としてのキャリアを開始。その後、2018年12月にブリーダーズ・スタリオン・ステーションに移動し、2020年10月にはイーストスタッドに移されました。2022年以降は青森県東北町の東北牧場で供用されています。

主な産駒

スピルバーグの産駒には、2024年の都大路ステークスを勝ったセオや、2023年飛燕賞の勝ち馬ディーディーデイなどがあります。スピルバーグの血統には、半兄のFlower Alley（トラヴァースステークス）や全兄のトーセンラー（マイルチャンピオンシップ）が名を連ねています。また、近親には中山牝馬ステークスでの活躍があるランブリングアレーなどが存在します。

このようにスピルバーグは、競走馬としての活躍はもちろんのこと、種牡馬としてもその血を広めています。彼の活躍と産駒の未来に期待が寄せられています。

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