スペンサー・パットン

スペンサー・バーデット・パットンについて

スペンサー・バーデット・パットン（Spencer Burdette Patton）は、1988年2月20日にアメリカ合衆国イリノイ州アーバナで生まれたプロ野球選手で、主に投手として活動しています。彼は右投右打の選手で、現在はメキシカンリーグのタバスコ・オルメクスに在籍しています。

経歴の概要

パットンは2011年のMLBドラフトでカンザスシティ・ロイヤルズから指名され、プロのキャリアをスタートしました。彼のプロデビューは同年のルーキー級アイダホフォールズ・チュカーズで、この年彼は19試合に登板し、3勝1敗、2セーブという成績を収めました。しかし、翌2012年は振るわず0勝7敗と苦しみました。

2013年にはA+級ウィルミントン・ブルーロックスに昇格し、防御率は驚異的な1.96を記録。彼はその後、AA級ノースウエストアーカンソー・ナチュラルズへ昇格し、その後も着実に成長を続けました。2014年にはAAA級オマハ・ストームチェイサーズでプレーし、4勝3敗を記録し、14セーブを挙げました。

2014年7月にはテキサス・レンジャーズへ移籍し、同年シーズン中にメジャーデビューを果たしました。デビュー戦では無安打無失点に抑え、メジャー初勝利も挙げるなど、その投球内容は好評を博しました。彼はまた、2015年には27試合に登板するも、防御率は9.00と異常なほど打ち込まれました。

その後、2015年11月にはシカゴ・カブスにトレードで移籍しましたが、出場機会は限られ、オフにはFAとなります。2016年には横浜DeNAベイスターズと契約。この年、パットンはNPBにおいて非常に活躍し、62試合に登板、31ホールドを記録しました。特にポストシーズンでは重要な役割を果たしました。

2018年には58試合に登板し、防御率2.57という好成績を収めましたが、判定に異議を唱えたことからNPB移籍後初の退場処分を受けるなど、若干の波乱もありました。2020年にはNPBの外国人投手として通算100ホールドを達成し、名実ともに評価される存在となりました。

レンジャーズ復帰とその後

2021年には、古巣であるレンジャーズとマイナー契約を結び、シーズン中にメジャー契約へと昇格しました。42試合に登板し、2勝2敗2セーブ、防御率3.83を記録しましたが、シーズン終了後は自由契約となります。その後2023年にはオークランド・アスレチックスと契約し、アクティブ・ロースターでのプレーも経験しました。

投球スタイル

パットンはスリークォーターから投球し、最速で95.7mph（約154km/h）の速球を持っています。主にフォーシーム、ツーシーム、縦のスライダー、チェンジアップを使用しており、NPBでのスピードは最速155km/hを記録しています。また、MLBでの奪三振率は高く、通算では9.6という数字を誇りますが、高い与四球率も課題となっています。

人物

彼はアメリカ陸軍大将ジョージ・パットンにちなんで「将軍」という愛称で知られています。また、NPB在籍中には日本の文化にも親しんでおり、自身のSNSを通じてファンとの交流を楽しんでいました。妻のTwitterアカウントでは、すき焼きを作る姿が映像として公開されるなど、日本への関心が伺えます。

パットンのプロ野球選手としてのキャリアは多岐にわたり、ほぼ全ての経験を活かして今なお進化し続けています。

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