スマイル・フォー・ミー (河合奈保子の曲)

『スマイル・フォー・ミー』

『スマイル・フォー・ミー』は、1981年6月1日に河合奈保子がリリースした5枚目のシングルです。この曲は、ファンからの熱い支持を受けて、長らくコンサートで演奏されていたものがレコード化されたもので、河合奈保子の音楽キャリアにおいて重要な一曲となりました。

リリース後、このシングルはオリコンチャートで最高4位に達し、自身初めての10位以内にランクインしました。売上は26.0万枚に達し、1983年の『エスカレーション』に続くヒット曲とされています。実際、オリコン100位内に15週もランクインし、多くのリスナーに愛されました。

ジャケットのデザインは、雑誌『月刊平凡』（マガジンハウス）からの提供で、印象的なビジュアルが話題を呼びました。また、この曲は1981年末に行われた『第32回NHK紅白歌合戦』での初出場にも寄与し、そのパフォーマンスは多くの視聴者に強い印象を与えました。

さらに、河合はこの曲で第23回日本レコード大賞のゴールデン・アイドル賞を、松田聖子や田原俊彦、柏原よしえと共に受賞しました。この受賞によって、彼女の人気はさらに高まりました。

パフォーマンス時に河合が使用していたのは、ハート形のスマイルマークが特徴のカラフルなスタンド・マイクで、これもファンの間で話題になりました。楽曲のB面には「セレネッラ」が収録されており、両曲ともにアルバム『ダイアリー』にアルバムバージョンとして収録されています。

収録曲

• - スマイル・フォー・ミー（3分34秒）

作詞：竜真知子
作曲：馬飼野康二
編曲：大村雅朗

• - セレネッラ（3分42秒）

作詞：櫛田露孤・伊藤アキラ
作曲：川口真
編曲：船山基紀

演奏メンバー

• - ドラム：高認伸一（Yoshinobu Takimoto）
• - ベース：冨倉易（Yasuo Tomikura）
• - エレキギター：鈴木茂（Shigeru Suzuki）
• - アコースティックギター：臼井俊明（Toshiaki Usui）
• - キーボード：西本明（Akira Nishimoto）
• - パーカッション：ペッカー（Pecker）
• - トランペット：服部浩司（Koji Hatori）、岡野仁（Hitoshi Okano）、荒木俊夫（Toshio Araki）
• - トロンボーン：新井栄治（Eiji Arai）、平内康夫（Yasuo Hirauchi）、三田真理（Marumi Mita）、岡田翠男（Suio Okada）
• - ストリングス：大野グループ
• - バックボーカル：尾形美智子（Michiko Ogata）、小出宏（Hiroshi Koide）、東悟（Masakazu Togo）

この楽曲は、その後もアーティストによってカバーされるなど、多くの人に影響を与えました。たとえば、福圓美里が2008年にアニメ『ロザリオとバンパイアCAPU2』のキャラクターソングとして歌い直し、飯田里穂も2010年にレコチョク配信シングルとしてリリースしています。『スマイル・フォー・ミー』は、河合奈保子の名曲として今なお多くの人に愛され続けています。

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