スラージ

スラージ（ブリャンスク州）

スラージは、ロシア西部のブリャンスク州に位置する町で、人口は約1万1千人（2021年）です。州都ブリャンスクから南西に約175キロメートル離れており、デスナ川低地のイプチ川沿いに開けています。

歴史

スラージの歴史は17世紀に遡り、「スラージチ」という聖堂のある小さな村として文献に登場します。その後、交易と工芸の中心地であるスロボダとして発展しました。1781年には「スラージ＝ナ＝イプチ」として市制が施行され、郡の中心地となりました。1797年以降、「イプチ川沿いの」という接尾辞が取れ、単にスラージと呼ばれるようになりました。

第二次世界大戦中、1941年8月17日にドイツ国防軍に占領されましたが、1943年9月25日に赤軍ブリャンスク戦線によって解放されました。

文化

スラージ市内には歴史博物館があり、町の歴史や文化に触れることができます。また、スラージから東に約8キロメートル離れたリャーリチ村には、エカチェリーナ2世の寵臣であったピョートル・ザヴァドフスキーの地所の跡地が残っています。この地所は、イタリア人建築家ジャコモ・クワレンギによって設計され、1780年代から1790年代にかけて建設されました。館や英国式庭園の一部が現在も残っており、当時の面影を偲ぶことができます。

産業と交通

スラージには、食品工業、繊維工業、製材業などの軽工業が立地しています。

交通の便も比較的良く、1923年に開業したヴォルシャ＝クルィチャウ＝ウネチャ間の鉄道、およびクルィチャウ＝ウネチャ間の道路が通っています。この道路を南に進むと、ウネチャでM13幹線道路に接続し、ブリャンスク方面やベラルーシ国境方面へのアクセスが可能です。

スラージは、歴史と文化が息づく魅力的な町であり、周辺地域の観光拠点としても機能しています。

外部リンク

* http://www.mojgorod.ru/brjansk_obl/surazh/index.html （ロシア語）

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