スリーエム ジャパン

スリーエムジャパン株式会社について

スリーエムジャパン株式会社（3M Japan Limited）は、アメリカに本社を置くグローバル企業3Mの日本法人です。かつては住友スリーエム株式会社という社名で、住友グループとの合弁企業でしたが、現在は3Mの100%子会社となっています。事務用品の定番である付箋紙「ポスト・イット」のメーカーとして広く知られていますが、その他にも多岐にわたる製品を開発・販売しています。

歴史

1961年、3Mと住友グループ（住友電気工業、日本電気）の合弁により創業しました。当初は住友ミネソタ株式会社という社名でしたが、1962年に住友スリーエム株式会社に社名変更。2003年にはNECが、2014年には住友電工が株式を譲渡し、3Mの完全子会社となりました。これにより、社名も現在のスリーエムジャパン株式会社に変更されています。

主な沿革

1958年：3Mと住友グループが合弁会社設立に合意。
1960年：3Mの日本法人、日本ミネソタスリーエム株式会社設立。
1961年：住友ミネソタ株式会社設立（3M 50%、住友電工とNECが25%出資）。
1962年：住友ミネソタが日本ミネソタスリーエムを吸収合併し、住友スリーエム株式会社に商号変更。
1979年：3MのCI導入に伴い、ロゴマークを変更。
2003年：NECが株式を売却し、3Mの出資比率が75%に。
2010年：ビジネスラベルのエーワン株式会社を買収。
2013年：本社を東京都品川区に移転。
2014年：住友電工が株式を売却し、3Mの100%子会社となり、社名をスリーエムジャパン株式会社に変更。
2015年：エーワン合同会社のマーケティング部門と営業部門を統合。生産拠点を統合し、スリーエム ジャパン プロダクツを設立。
2017年：エーワン合同会社を吸収合併。
2024年：ヘルスケア部門を分社化し、関連会社名を変更。

主要な事業所

相模原事業所: 研究開発、製造部門。

主な関連会社

スリーエム ジャパン プロダクツ
山形事業所
岩手事業所
茨城事業所
千葉事業所

製品

スリーエムジャパンは、多岐にわたる製品を提供しています。スコッチテープ、フィルム製品、研磨材、接着剤などの幅広い製品群に加え、特に有名なものとしては、付箋紙の「ポスト・イット」、家庭用スポンジの「スコッチ・ブライト」、液晶画面の輝度上昇フィルムなどがあります。また、業務用音響磁気テープでは、かつて世界的なシェアを誇っていました。

主な製品例
粘着テープ
フィルム製品
カッティングシート
反射材
研磨材
接着剤
ポスト・イット
スコッチ・ブライト
液晶画面用フィルム
業務用音響磁気テープ

エーワンブランド

2014年に子会社化したエーワン合同会社は、宛名ラベルやシールなどを扱っていました。その後、2017年にスリーエムジャパンに吸収合併され、現在ではエーワンブランドのラベルやラベルシールも同社が取り扱っています。

企業文化

スリーエムジャパンは、独自の企業文化を持っています。例えば、業務時間の15%を自分の研究に充てて良い「15%カルチャー」や、会社の設備を自由に使える「ブートレッギング」といった制度が知られています。これらの制度は、社員の創造性を刺激し、革新的な製品開発につながっています。

メディア掲載

2022年2月17日、テレビ東京「日経スペシャル カンブリア宮殿」に社長・宮崎裕子が出演。

関連企業

* イメーション：かつては3Mの記憶メディア事業を継承していた会社で、後にTDKの関連会社となっています。

外部リンク

3M/ja_JP/company-jp/'>スリーエム ジャパン公式サイト

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