スーパーピットフォール

スーパーピットフォール：アクションアドベンチャーの難関に挑む

1986年 9月5日、ポニー（現ポニーキャニオン）よりファミリーコンピュータ向けに発売された『スーパーピットフォール』は、アクションアドベンチャーゲームとして高い人気を博しました。米国アクティビジョン社の『ピットフォールII』をベースにしていますが、ゲーム内容は大きくアレンジされており、オリジナルとは異なる独自のゲーム性で多くのプレイヤーを魅了しました。後に、PC-8801版とTRS-80 CoCo版もリリースされています。

ゲームシステムと操作性

プレイヤーは主人公ハリーを操作し、地底王国の秘宝「ラージ・ダイヤモンド」を探します。道中には、ハリーの姪ロンダと愛猫クイッククローを救出するというサブ目標も存在します。

ゲーム開始時はピストル弾20発を所持。十字キーで移動、Aボタンでジャンプ、Bボタンでピストルを発射します。しゃがみ動作も可能です。体力ゲージはなく、敵に触れると即ミス。残機を使い果たすとゲームオーバーとなります。ただし、特定のコマンドを入力することで、ゲームオーバー直前からコンティニューが可能です。

難易度とゲーム性

本作の難易度は非常に高いと言えます。スタート直後からトラップが待ち受けており、アイテムやワープポイントも隠されているため、広大なマップをくまなく探索する必要があります。

様々な地形が冒険の難易度を高めます。はしご、地底湖、滝、ロープ、紋章のある壁、リフト、エレベーター、風船など、多様なギミックが配置され、プレイヤーの探索能力と操作技術が試されます。また、トゲ、落下する天井、吊天井、マグマといった危険なトラップも数多く存在し、油断は許されません。

アイテムとボーナス

ゲーム中には様々なアイテムが登場します。

ピストル弾: 20発補充。10,000点ボーナス。
金塊: 3種類あり、サイズによってボーナス点が異なります。全て集めるとエンディングが変化。
水晶玉: 4種類あり、対応する紋章の壁を開けます。20,000点ボーナス。
目玉マーク: ハリーの残機が増えます。
カギ: クイッククローを救出します。20,000点ボーナス。
ラージ・ダイヤモンド: 探検の目的。50,000点ボーナス。
薬: 石化したロンダを元に戻します。50,000点ボーナス。
十字架: 攻撃を防ぐ効果があります。10,000点ボーナス。
ヒランヤ: 一定時間無敵になります。10,000点ボーナス。
ルビーの指輪: 20,000点ボーナス。

これらのアイテムは隠されていることが多く、見つけるためには高い探索能力が求められます。

ステージ構成と敵キャラクター

ゲームはメインの洞窟、3箇所の隠し洞窟、そして地底王国で構成されています。隠し洞窟へのアクセスにはワープコンドルが必要で、各洞窟への移動は1回限り。重要なアイテムを見逃すとクリア不可能になります。

敵キャラクターは多種多様で、それぞれ倒す難易度が異なります。ピストルやヒランヤによる攻撃で倒せる敵もいれば、倒せない敵も存在します。敵との接触でミスになりますが、接触した敵は消滅し、スコアが加算されます。大量の敵に接触すると、残機が増える裏技もあるようです。

地上エリアの敵: カエル、ヘビ、コンドル、クモ、サソリ、コウモリ。

地底湖エリアの敵: 電気ウナギ、ピラニア。

不死身の敵: モアイ、デルゾー。

地底王国の敵: アルマ、ヤリガイ、アンモナイト、ホネラマ、地底人ノーム、地底人ガイア、ドクロシャツ、ラドン、ドクロラドン。

ストーリーとキャラクター

主人公ハリーは、ラージ・ダイヤモンドを探し求める探検家です。冒険の途中で、地底人に拉致され石化された姪のロンダと愛猫クイッククローを救出する必要があります。ロンダとクイッククローを救出すると、それぞれ50,000点のボーナスが加算されます。

ファミリーコンピュータ版の評価

ゲーム誌『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」では、17.06点(満30点)という評価を得ています。同誌では「もとはパソコンゲームなだけに簡素で奥が深い」と紹介されています。

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