スーパーマップル

スーパーマップルシリーズ

スーパーマップルは、昭文社が発行した代表的な道路地図帳で、主に一般の普通乗用車を利用するユーザーをターゲットにしています。地方別に多様な縮尺を採用しており、長年にわたりシリーズ累計で1800万部以上の販売を記録しています。同社が以前出版していた東京地図出版やアルプス社は、紙の地図から撤退していますが、スーパーマップルは日本国内の全地方版を網羅。このシリーズのみが、沖縄県を除いた全国の地域をカバーしています。

仕様と特徴

この地図帳はA4判が主流で、特定のエリアにはB5判も存在します。ページ数は290から550ページと地方によってさまざまです。縮尺は1:3000から1:300000まで幅広く、都市部では詳細な情報を、郊外では広域的な視点を提供しています。2023年3月時点での定価は、B5版の東海地方が2750円、その他の主要地域（東北、関東、中部、関西、中国、九州）は4180円となっています。

スーパーマップルシリーズは1999年に、昭文社独自の地図情報システムSiMAPを取り入れたコンピュータ製版に移行しました。この地図帳は年に約1回発刊されており、かつては新年版として前年の年末に発売されることが多かったですが、最近ではその時期は不定期となっています。

地名索引と掲載内容

各市区町村の大字や丁目に関する索引があり、発行地域の地名をほぼ網羅しています。ただし、特に広い範囲をカバーしている北海道版では、特定のエリアの市街地と観光地を拡大図として掲載し、他の従来版には掲載されていない市町村の情報も含まれています。特に北海地方の人口10万人未満の都市（名寄、士別など）は、スーパーマップルでのみ掲載されています。

現在のラインナップ

2023年3月時点でのスーパーマップルシリーズには、以下の11点がラインナップされています。

• - 北海道
• - 東北
• - 関東（山梨、長野、新潟、静岡の主要都市も含む）
• - 中部（富山、石川、福井、長野、静岡）
• - 東海
• - B5判東海
• - 北陸
• - 関西
• - 中国
• - 四国
• - 九州（沖縄は未収録）

過去の出版物

過去に発行されていた地図帳として、名古屋圏や福岡市、広島圏、仙台圏の詳細地図があります。また、SiMAP以前に出版されていたものには、1/2.5万等の詳細な縮尺の地図が存在しました。

スーパーマップルの改訂

スーパーマップルは1991年に創刊され、以来多くの改訂を重ねてきました。特に1999年から2002年にはSiMAP化が行われ、以降は数年ごとに改訂が続けられています。各地域における改訂は一斉ではなく、1点または数点ずつのペースで行われ、それ以外にも通常シリーズの表紙デザインは一斉に更新されることが一般です。

結論

スーパーマップルは、日本国内の詳細な道路情報を提供する信頼性の高い地図帳で、多くのユーザーに支持されています。日常のドライブから観光地の探索まで、幅広いニーズに応える役割を果たしています。

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