ズルフィヤ・チンシャンロ

ズルフィヤ・チンシャンロ（Zulfiya Chinshanlo）は、カザフスタンを代表する重量挙げ選手です。彼女は1993年7月25日生まれで、元々は中華人民共和国出身であり、中国名は趙常玲（Zhao Changling）でした。

経歴

中国の湖南省道県出身で、回族です。彼女は幼い頃から重量挙げの才能を発揮し、中国の「狼育成計画」の一環として、2007年に14歳でマイア・マネザと共にカザフスタンへ移住しました。その後、カザフスタンに帰化し、国際大会で活躍することになります。

2009年の世界選手権では、53kg級で初優勝を果たし、その才能を世界に示しました。

2012年のロンドンオリンピックでは、女子ウエイトリフティング53kg級に出場し、オリンピック記録を更新して見事金メダルを獲得しました。しかし、IOCの登録ではカザフスタンのアルマトイ出身とされていました。大会後、彼女は自身の出自が中国であることを明かし、中国国籍の再取得を希望しましたが、カザフスタン側が国籍離脱を認めず、中国側も積極的ではなかったため、実現しませんでした。

2016年6月、ロンドンオリンピックでのドーピング検査で禁止薬物が検出され、獲得した金メダルは剥奪されるという事態に見舞われました。

しかし、彼女は諦めませんでした。2021年の東京オリンピックでは、再びカザフスタン代表として出場し、女子ウエイトリフティング55kg級で銅メダルを獲得しました。

人物

彼女は、53kg級クリーン&ジャークの世界記録保持者でした。

エピソード

ロンドンオリンピック滞在中には、中国語が話せないふりをしていたとされています。中国の「狼育成計画」では、契約期間は2007年9月20日から2012年9月15日までの5年間だったと報じられています。

彼女の経歴は、国籍やドーピング問題など、様々な困難に満ちていますが、そのたびに立ち上がり、再び国際舞台で活躍する姿は、多くの人々に感動を与えています。

外部リンク

* ズルフィヤ・チンシャンロ - Olympedia（英語）

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