セバスティアン・ラザロニとは？意味をやさしく解説

セバスティアン・バホーゾ・ラザロニについて

セバスティアン・バホーゾ・ラザロニは、1950年 9月25日にブラジルで生まれた著名なサッカー指導者です。彼は特にブラジル代表監督としての活躍で知られています。1989年にブラジル代表の監督に就任し、かつての主流であった4バックから3バック（3-5-2フォーメーション）へと戦術を転換しました。この改革は成功を収め、同年にはコパ・アメリカで優勝を果たし、南米年間最優秀監督賞を受賞しました。

しかし、1990年のFIFAワールドカップでは、アルゼンチンとの決勝トーナメント初戦で敗北を喫し、チームはベスト16で終わる結果となりました。この試合では、かつての戦術の要であったドゥンガと共に多くの批判を受けることになりました。

ラザロニは退任後、イタリアのセリエAでフィオレンティーナや、セリエBでバーリの監督を歴任しました。さらに、ジャマイカ代表やカタール代表など、さまざまな国の代表チームや、トルコ、ポルトガル、メキシコ、日本、サウジアラビア、中国、カタール、クウェートといった国のクラブでも指揮を執ってきました。日本においては、2001年に横浜F・マリノスの監督に就任しました。

横浜F・マリノスでは、ラザロニがブラジルから連れてきた選手たちがチームに適応し、彼らの活躍により、クラブはJ1リーグへの残留を達成しました。また、ナビスコカップではジュビロ磐田と対戦し、PK戦を制して優勝を果たしました。2002年にはファーストステージで2位に導く好成績を収めましたが、セカンドステージでは中村俊輔の移籍後に困難に直面し、成績が振るわなかったため、同年10月に解任されました。