セブンストーン

七霊石（セブンストーン）とは

七霊石（しちれいせき、簡体字表記：七灵石、英語表記：Seven Stone）は、中国のアニメーション制作会社です。正式な会社名は七翎石文化伝媒（上海）有限公司（Seven Stone Culture Communication (Shanghai) Co., Ltd.）です。

中国国内でのアニメーション制作を主軸としつつ、日本のアニメーション作品への制作協力、子会社SSgamesによるゲーム関連事業、そして自社企画によるバーチャルアイドルの開発など、幅広い事業を展開しています。

設立と背景

七霊石は、テレコム・アニメーションフィルム（以下テレコム）に在籍していた龔震華（きょう しんか）によって、2011年に七霊石動画（Seven Stone Studio）として上海市奉賢区に設立されました。

龔震華は、友人宅で見た「劇場版名探偵コナン 世紀末の魔術師」に感銘を受け、アニメーション制作を志すようになりました。2003年に来日し、日本電子専門学校アニメーション研究科を卒業後、テレコムに入社しました。

テレコム時代には、「二十面相の娘」「ソウルイーター」「君に届け」などの作品に携わりました。また、この時期にアニメーターの佐藤正樹と親交を深め、佐藤が自身の会社RED・ONEを設立した際には、日本に設立した子会社を通じて出資しています。

社名変更と事業拡大

2016年には、社名を七霊石互娯（Seven Stone Entertainment）に変更し、その後、現在の七翎石文化伝媒（上海）有限公司へと変更しました。同年1月には本社を浦東新区に移転し、その後、黄浦区に本社を構えています。

2018年には、アイドルグループSNH48の運営元である絲芭伝媒（Siba Media）から1000万元の融資を受け、同社と共同でSNH48を題材にしたアイドルアニメシリーズの制作を開始しました。このアニメシリーズは2020年に「無限少女48」として、中国国内の動画配信サービスであるテンセントビデオで独占配信されました。

さらに、2019年には、動画配信大手のbilibiliからも1000万元規模の戦略的投資を受けています。これにより、七霊石は、中国国内のアニメーション業界での地位を確固たるものにしました。

日本展開とオリジナル作品

2021年には、自社企画のオリジナルアニメ作品「闘神姫」が、「闘神機ジーズフレーム」のタイトルで日本での放送・配信が決定しました。この作品は、日本での放送時に「セブンストーン」としてクレジットされています。

作品一覧

以下に、七霊石が制作に関わった主な作品をまとめます。

元請制作

シリーズ
(作品名未記載)
短編
2018年: 安菟！安菟！（アンド! アンド!）※中国国内のみ配信

主な制作協力

テレビシリーズ
(作品名未記載)

劇場用作品
(作品名未記載)

その他

無限少女48（SNH48を題材としたアイドルアニメシリーズ）

関連事項

日本国外のアニメ制作会社
アニメ制作の国際分業化

外部リンク

* 七灵石（中国語）

七霊石は、中国のアニメーション制作業界において、急速に成長を遂げている企業の一つです。今後の活躍にも注目が集まります。

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