セルタブ・エレネル

セルタブ・エレネル：トルコを代表するポップ歌手

セルタブ・エレネル（Sertab Erener）は、1964年12月4日トルコ・イスタンブール出身のポップ歌手です。トルコ国内外で非常に高い人気を誇り、特にユーロビジョン・ソング・コンテスト2003での優勝は、彼女の名を世界に知らしめました。

経歴

音楽大学で学んだ後、トルコの著名なポップ歌手であるセゼン・アクスとの協働を通じてキャリアをスタートさせました。1992年に最初のアルバム「Sakin Ol!」を発表し、その後も数々のトルコ語アルバムをリリース。

アルバム「Lal」は、ソニー・ミュージックの企画「Soundtrack For A Century」にも収録され、彼女の音楽的な才能が広く認められました。

ユーロビジョン・ソング・コンテストには、1989年と1990年の国内選考に挑戦するも、代表の座を掴むことはできませんでした。しかし、2003年に念願の代表となり、コンテストで見事優勝を果たしました。デミル・デミルカンとの共作「Everyway That I Can」は、ヨーロッパ各国のチャートで1位を獲得する大ヒットとなりました。

ユーロビジョンでの成功を機に、2004年には初の英語アルバム「No Boundaries」を発表しました。「Here I Am」やボブ・ディランのカバー「One More Cup of Coffee」は、映画のサウンドトラックにも使用され、特に後者はディランの伝記映画『ボブ・ディランの頭のなか』で使用され話題となりました。

2005年には、トルコ語アルバム「Aşk Ölmez」をリリースし、「Aşk Ölmez, Biz Ölürüz」（愛は死なない、死ぬのは私たち）や「Satılık Kalpler Şehri」（ハート売る街）などの楽曲が人気を博しました。また、ファティ・アキンの映画『クロッシング・ザ・ブリッジ サウンド・オブ・イスタンブール』のサウンドトラックにも参加し、マドンナの「Music」のアレンジが評価されました。

2005年10月には、ユーロビジョンの人気企画「Congratulations」に出演し、「Everyway That I Can」を披露。視聴者投票で9位に選ばれました。この際、新たな英語アルバムの制作中であることも明かしています。

2007年3月には、ベスト・アルバム「The Best of Sertab Erener」を発表。ユーロビジョン優勝曲に加え、スペイン語、英語、ギリシャ語の楽曲や、他のアーティストとの共演曲も収録されました。

セルタブ・エレネルは、ルスラナ、ホセ・カレーラス、リッキー・マーティン、ギリシャの歌手マンドなど、数多くのアーティストとデュエットしています。また、デズモンド・チャイルド、Anggun、ベルギーのバンドVoice Maleなどとも共演しています。

ディスコグラフィー

アルバム

Sakin Ol!（1992年）
Lâ'l（1994年）
Sertab Gibi（1996年）
Sertab Erener（1999年）
Sertab（2000年）
Turuncu（2001年）
Sertab（2003年）
No Boundaries（2004年）
Aşk Ölmez（2005年）
The Best of Sertab Erener（2007年）
Sertab Goes to the Club（2007年）
Painted on water（2008年）
Rengarenk（2010年）
Ey Şûh-i Sertab（2012年）
Sade（2013年）

シングル

Zor Kadın（1999年）
Utanma（2000年）
Bu Yaz（2000年）
Yeni（2001年）
Every Way That I Can（2003年）
Here I Am（2003年）
Leave（2004年）
I Believe（2004年）
Aşk Ölmez, Biz Ölürüz（2005年）
Satılık Kalpler Şehri（2005年）
Kim Haklıysa（2005年）
I Remember Now（2007年）
Hayat Beklemez（2008年）
Bu Böyle（2009年）
Açık Adres（2009年）
Koparılan Çiçekler（2010年）
Rengarenk（2010年）
Bir Damla Gözlerimde（2011年）
İstanbul（2011年）
İyileşiyorum（2013年）

外部リンク

公式ウェブサイト

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