セレス小林

セレス小林のボクシングキャリア

セレス小林（本名：小林昭司）は、1973年2月27日に生まれた元プロボクサーで、日本のボクシング史において特に印象深いキャリアを持つ選手です。彼はWBA世界スーパーフライ級の王者として知られており、ボクシング界の厳しい競争を勝ち抜きました。

来歴

茨城県岩井市に育った小林は、茨城県立岩井西高等学校を卒業後、ボクシングに目覚めます。高校3年生のとき、国際ボクシングスポーツジムに入門し、プロボクサーとしての道を歩み始めました。彼はプロデビューを果たす前に、ボクシング界の名選手レパード玉熊から特訓を受けており、その影響は彼のスタイルにも顕著でした。

小林は1992年4月17日にプロデビューを果たしましたが、初戦は残念ながら判定で敗北します。その後の挑戦も苦難の連続で、1994年には東日本ジュニアバンタム級新人王決定戦決勝に出場し、引き分けで新人王の座を逃します。しかし、彼は着実にステップアップし、1997年には日本王座に挑戦。しかし、これも負傷引き分けとなり、王座を獲得することができませんでした。

1998年に入り、彼は再び日本フライ級王座へ挑戦します。そして、3度目の正直である1998年9月30日に日本フライ級のタイトルを獲得します。その後、彼は4度の防衛に成功し、自身のボクシングキャリアをさらに確立しました。

世界挑戦と栄冠

2000年にはWBC世界フライ級王者への初挑戦を果たしますが、引き分けに終わり、王座奪取はなりませんでした。新たな挑戦として、2001年にスーパーフライ級に転向し、WBA世界同級王者レオ・ガメスに挑戦。彼はこの試合でTKO勝ちを収め、30戦目にして世界王者となるのです。

その後の防衛戦でも、彼は小林のジムの先輩と戦うことに。以前の王者ヘスス・ロハスとの対戦では12回判定勝ちを収め、その名を知らしめました。しかし、2002年3月にはアレクサンデル・ムニョスとの試合でTKO負けを喫し、王座陥落となります。この試合は彼にとって特に厳しいものとなり、ダメージを受けたものの、幸運にも大事には至りませんでした。

引退後の活動

セレス小林は引退後もボクシング界に留まりました。彼は先輩のレパード玉熊と同様にトレーナーとしての道を歩み、国際ジムから独立して2003年に千葉県柏市に「セレスボクシングスポーツジム」を設立します。彼の指導の下、岩佐亮佑はIBF世界スーパーバンタム級王者に育て上げられ、セレス小林は優れたトレーナーとしてもその名を馳せます。

さらに、彼は日本テレビのボクシング解説者として活動し、スポーツ報知での評論も務めています。また、太田プロダクションとも契約を結び、タレント活動にも挑戦し、多才な一面を見せています。

戦績

彼の通算戦績は24勝（うち14KO）、5敗、3分となっています。獲得した主なタイトルは第44代日本フライ級王座（防衛4回後に返上）、WBA世界スーパーフライ級王座（防衛1回）です。

著書

小林は自身の経験を元にいくつかの著書も発表しており、ボクシング技術書なども執筆しています。彼のボクシングに対する熱意と理解は、多くの選手やファンに影響を与えているのです。

セレス小林の名は、ボクシング界における彼の努力や功績と共に語り継がれています。

もう一度検索