センチ

センチ (centi) について

センチ（記号: c）は、国際単位系 (SI) におけるSI接頭語の一つであり、基本となる単位の10のマイナス2乗倍、つまり100分の1（0.01倍）の量を示すために用いられます。

概要

センチは、1795年に最初にメートル法が定められた際に規定された6つの接頭語の一つです。この接頭語は、ラテン語で「百」を意味する「centum」に由来しています。当時、SI接頭語の原則として、分量を示す接頭語はラテン語から、倍量を示す接頭語はギリシャ語から作成されることになっていました。

1960年の第11回国際度量衡総会 (CGPM) においてSIが正式に制定された際、センチも正式に承認されました。

日本におけるセンチ

日本では、センチは主にセンチメートル (cm) として使用されます。他の単位と組み合わせて使用されることは稀であり、通常「センチ」という言葉はセンチメートルを指すことが一般的です。例えば、長さを測る際に「5センチ」のように使われます。

ヨーロッパにおけるセンチ

ヨーロッパなどでは、センチリットル (cL) が液体の容量を表すのによく用いられます。特にワインの瓶などでよく見かけることができます。例えば、ワインの容量が「75 cL」と表示されていることがあります。

その他の用法

センチグラム (cg) という単位も存在し、質量の測定に用いられます。また、粘度の単位としてセンチポアズ (cP) があります。

体積を測る際に用いられるcc（1 ccは1 mLに相当）という単位は、「cubic centimetre（立方センチメートル）」の略称ですが、国際単位系では認められていません。日本の計量法においても、ccの使用は好ましくないとされています。公式な文書や学術的な文脈では、ミリリットル（mL）を使用することが推奨されます。

フランス語における発音

フランス語では、センチは「サンチ」と発音されます。旧日本軍では、大砲の口径などを表現する際に「40サンチ砲」のように使用していました。これは、フランス語の発音を日本語に取り入れたものです。

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