センチュリオン (競走馬)

センチュリオン：中山ダートの王者から地方競馬の雄へ

センチュリオンは、2015年デビューの競走馬です。3歳時はダート戦で2連勝を飾るなど、早くから才能の片鱗を見せていました。その後、芝路線にも挑戦しましたが、思うような結果を残せず、再びダート戦線に回帰。4歳、5歳と着実に力をつけ、6歳にしてマーチステークスで重賞初制覇を成し遂げました。

マーチステークスでの勝利はセンチュリオンの真価を示すものでした。中山競馬場ダート1800mという舞台で、これまで8戦全勝という圧倒的な強さを誇っていました。当日のレースでは、道中4番手から早めに先頭に立ち、最後まで粘り強く走り抜けて、クインズサターンをハナ差退けました。関係者からは、その力強い走りぶりと、今後のさらなる活躍への期待が語られました。

しかし、センチュリオンの挑戦はそこで終わりではありませんでした。マーチステークスに続く白山大賞典では2着と健闘するも、GI級競走では思うような結果が出せず、翌年にはマーチステークスでも9着と敗退。新たな挑戦の場を求め、浦和競馬へ移籍しました。

地方競馬に移籍後も、センチュリオンの活躍は続きます。移籍初戦の武蔵国オープンを圧勝すると、その後も数々の重賞競走で好成績を収めました。大井記念、東京記念、埼玉新聞栄冠賞では2着、JBCクラシック、マイルグランプリ、姫山菊花賞では3着と、常に上位争いを演じ続けました。

地方競馬での活躍も目覚ましく、8歳となった2021年には武蔵国オープンを2年ぶりに制覇するなど、その実力は衰えることを知りませんでした。しかし、2022年4月以降は出走がなく、2023年10月1日付で地方競馬の競走馬登録を抹消されました。

センチュリオンの競走成績は、JBISサーチやnetkeiba.comなどの競馬情報サイトで確認できます。その血統には、1985年新潟3歳ステークス勝ち馬のダイナエイコーンや、1986年中山大障害勝ち馬のライバコウハクといった名馬の名が連なっています。また、半妹のスターズインヘヴンの産駒には、活躍馬も輩出されています。

センチュリオンは、中央競馬での重賞制覇、地方競馬での活躍と、競走馬として輝かしい足跡を残しました。その強さと粘り強さは、多くの競馬ファンの記憶に刻まれていることでしょう。今後は種牡馬として、その遺伝子を受け継ぐ新たな才能の誕生に期待がかかります。

競走成績概要

2018年：マーチステークス（GIII）優勝、白山大賞典（JpnIII）2着
2019年：JBCクラシック（JpnI）3着
* 2021年：武蔵国オープン優勝

※その他の詳細は、JBISサーチやnetkeiba.comなどの競馬情報サイトをご参照ください。

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