大井記念

大井記念:南関東競馬を代表する伝統の重賞競走



大井記念は、東京都の特別区競馬組合が運営する大井競馬場で開催される地方競馬重賞競走です。南関東グレードはSIに格付けされており、正式名称は「デイリー盃 大井記念」です。神戸新聞社が提供する優勝杯を懸けて争われるこのレースは、南関東サラブレッド古馬にとって重要な目標の一つとなっています。

歴史と変遷



1956年に創設された大井記念は、大井競馬場で行われる重賞競走の中でも、半世紀以上の歴史を持つ由緒あるレースです。羽田盃、東京ダービー、東京大賞典金盃と並んで、長きにわたって南関東競馬を盛り上げてきました。創設当初から、金盃報知オールスターカップとともに、上半期の古馬による長距離戦の頂点を決めるレースとして知られていました。

1996年帝王賞の開催時期が4月から6月に変更された後は、帝王賞の前哨戦としての位置づけも持つようになりました。2014年からは、大井記念で上位2着までに入った馬には、帝王賞への優先出走権が付与されるようになりました。2018年にはSI競走に格上げされ、レースの格がさらに向上しました。

距離についても変遷が見られます。第1回から第17回までは2400m、第23回から第39回までは2500m、第40回から第58回までは2600mで開催されました。2014年の第59回からは、金盃と施行距離を交換する形で2000mで開催されています。東京大賞典が距離を短縮した1998年から2013年までは、大井競馬場における最長距離のレースであり、ホッカイドウ競馬王冠賞、ステイヤーズカップ、金沢競馬場北國王冠とともに、国内最長のダート重賞競走の一つでもありました。

負担重量は、2002年まではハンデキャップ方式でしたが、2003年からはクラス別定重量となり、2018年のSI格上げと同時に定量制となりました。

出走条件と賞金



(2024年時点)

出走資格:サラブレッド系4歳以上の南関東所属馬
優先出走権:ブリリアントカップの上位2着までに入賞した馬
負担重量:定量。57kg、牝馬55kg(南半球産4歳馬は1kg減)
賞金:1着3200万円、2着1120万円、3着640万円、4着320万円、5着160万円、着外手当20万円
副賞:特別区競馬組合管理者賞
優先出走権:上位2着までに入った馬には、帝王賞の優先出走権が付与

歴代優勝馬



大井競馬場のダートコースで争われる大井記念。数々の名馬が栄光を掴んできました。(※馬齢は2000年以前についても現表記)

まとめ



大井記念は、歴史と伝統、そして高い競争性を兼ね備えた、南関東競馬を代表する重賞競走です。帝王賞への重要なステップとして、多くの有力馬が出走し、白熱したレースが展開されます。今後も、その名にふさわしい名勝負が期待されます。

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