白山大賞典

白山大賞典について

白山大賞典（はくさんだいしょうてん）は、金沢競馬場を舞台とする地方競馬の重賞競走で、ダートグレード競走に指定されています。また、正式名称は「農林水産大臣賞典 白山大賞典」であり、農林水産省から提供される賞が設けられています。この競走の名称は、石川県と岐阜県の境に位置する白山に由来しています。

開催の歴史

この競走は1981年に初めて実施され、その後金沢競馬場の中で最も重要視される競走として多くの観客に親しまれています。1997年にはダートグレード競走のGIIIに格付けされ、施行距離は2100メートルに短縮されました。また、この競走はJBCクラシックへの出走に向けた前哨戦として位置づけられています。

白山大賞典では、2000年、2002年、2004年、2006年、2010年、2012年、2014年、2021年の各年に地方競馬所属の馬が2着以内に入る健闘を見せましたが、地元の馬が優勝することは難しい状況が続いています。特に金沢所属馬は、長距離を得意とするため、近年は中央競馬の実力馬が転入してくることも影響しています。実際、2007年には金沢所属馬が優勝した例もあります。

2003年には、同競走の優勝馬イングランディーレが翌年の天皇賞・春で勝利を収め、2004年の優勝馬タイムパラドックスが続けてジャパンカップダートで優勝するなど、一流の競走馬を引き出す大会としても知られています。その後も、スマートファルコンやニホンピロアワーズといったGI級競走の勝ち馬を輩出し続けています。

競走の条件と賞金

2024年の白山大賞典では、出走条件がサラブレッド系3歳以上に設定されています。イヌワシ賞の優勝馬には優先出走権が与えられます。負担重量は別定で、3歳馬が51kg、4歳以上が54kgとなっており、牝馬には2kgの減量が適用されます。これに加え、過去の成績に応じて負担が増加する場合があります。最上限は3歳57kg、4歳以上60kgで、牝馬には2kgの軽減があります。

この競走の賞金額は、1着が3000万円、2着が960万円、3着が480万円、4着が360万円、5着が300万円と設定されています。また、着外でも賞金が受け取れる仕組みがあり、近年では着外賞金も増えています。

競走の歴史的変遷

白山大賞典は1981年に創設され、施行距離は当初2300メートルでしたが、1982年には2600メートルに変更され、1997年には2100メートルとして統一GIIIに格付けされました。その後、2008年には国際セリ名簿基準委員会の勧告に従って、重賞の表記がJpnIIIに変更されました。

競走史を振り返ると、地元金沢の馬たちが優勝することもありましたが、やはり中央競馬からの優れた馬が出走する場面が多く、競争が非常に激しいことが分かります。

関連情報

この競走に関連するイベントとして、イヌワシ賞があり、1着馬に本競走への優先出走権が与えられます。白山大賞典は地方競馬の中でも特に重要な位置を占めており、毎年多くの競馬ファンが集まるイベントとなっています。特設サイトでは、詳細な情報や過去の競走結果が確認でき、ファンには欠かせない情報源となっています。

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