セントーサ島

セントーサ島は、シンガポール本島の南に位置する島で、多様なレジャー施設が集まる観光名所として知られています。島の北側には遊園地や水族館などのエンターテイメント施設が立ち並び、南側には美しいビーチが広がっています。

歴史

かつて、マラリアの流行により多数の死者が出たことから、この島は「ブラカンマティ島（背後の死者の島）」と呼ばれていました。1880年代には、イギリスがシンガポール港の防衛のためにシロソ砦を建設しました。第二次世界大戦中の1942年には、シンガポールの戦いでシロソ砦は陥落し、ブラカンマティ島は1945年まで日本軍の占領下に置かれました。戦後、イギリスから返還された後、シンガポール政府は「静けさ」を意味する現在の「セントーサ」という名称に変更し、セントーサ開発公社を設立。1970年代以降、保養地としての観光開発が進められました。2018年6月には、カペラホテルで米朝首脳会談が開催され、歴史的な舞台ともなりました。

観光スポット

セントーサ島には、数多くの魅力的な観光スポットがあります。

マーライオンタワー：セントーサ島を象徴する巨大なマーライオン像です。内部に入って展望を楽しむことができます。
アンダーウォーター・ワールド：多種多様な海洋生物を観察できる水族館です。
昆虫館：2000羽の蝶が放たれている美しい空間です。
カールスバーグ・スカイタワー：地上110mまで上昇する回転式の展望タワーです。
イメージ・オブ・シンガポール：シンガポールの歴史を蝋人形で展示した博物館です。
シロソ砦：第二次世界大戦で使用された歴史的な砦です。
ドルフィン・ラグーン：ピンクのイルカのショーを見たり、イルカと触れ合ったりできる施設です。
ソング・オブ・ザ・シー：夜間に開催されるレーザー光線、花火、噴水を使ったショーです。
パラワン・ビーチ：アジア大陸最南端の碑が建っています。ただし、実際には島の最南端より北に位置しています。
ユニバーサル・スタジオ・シンガポール：人気のアトラクションやショーが楽しめるテーマパークです。周辺にはホテル、フードコート、レストラン、土産店などが多数あります。
カジノ施設：2010年にシンガポール初の大型カジノ施設がオープンしました。
キッザニア・シンガポール：子供向けの職業体験型テーマパークです。

島内では、一部エリア（リゾート・ワールド・セントーサ内）でWi-Fiが有料となっています。無料Wi-Fiを提供するスターバックスは、観光客にとって便利な存在です。

交通手段

セントーサ島へは、シンガポール本島から様々な交通手段でアクセスできます。いずれの場合も入島料が必要です。

モノレール（セントーサ・エクスプレス）：シンガポール本島のヴィヴォシティ駅からセントーサ島のビーチ駅まで約8分で結ばれます。MRTハーバー・フロント駅に直結しています。
ケーブルカー（シンガポール・ケーブルカー）：シンガポール島のハーバー・フロント駅からセントーサ島のセントーサ駅まで約5分30秒です。
バス（セントーサ・バス）：シンガポール島のハーバー・フロント・バス・インターチェンジからセントーサ島まで運行しています。
自動車・タクシー・徒歩：セントーサ・ゲートウェイの橋を渡って、車、バス、タクシー、徒歩で島に入ることができます。リゾートワールドの地下には大規模な駐車場があり、各施設やホテルに繋がっています。

セントーサ島は、歴史的な背景を持ちながらも、現代的なエンターテイメントと美しい自然が調和した、魅力的な観光地です。

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