ハーバー・フロント駅

ハーバーフロント駅 (HarbourFront MRT Station) について

ハーバーフロント駅は、シンガポール南部に位置するMRT（Mass Rapid Transit）の駅であり、北東線（North East Line: NE1）と環状線（Circle Line: CC29）の2路線が乗り入れています。両路線の終着駅としての役割を担い、シンガポールにおける重要な交通拠点の一つとなっています。また、セントーサ島へのアクセスポイントであるセントーサ・エクスプレス ヴィヴォシティ駅と接続しており、観光客にとっても非常に便利な駅です。

駅の構造

ハーバーフロント駅は、島式ホーム1面2線を有する駅構造となっています。これにより、両方向からの列車が同一ホームに停車し、乗り換えがスムーズに行えるよう設計されています。

駅名の由来

駅名である「HarbourFront」は、文字通り「港湾前」を意味します。これは、駅がケッペル港の近くに位置することに由来しています。中国語名の「港湾」（gǎngwān）、タミル語名の「துறைமுகம்」（tuṟaimukam）も、それぞれ「港湾」を意味しています。

歴史

北東線

北東線の計画段階では、当初ウートラム・パーク駅が終点となる予定でしたが、1995年の調査で、ワールド・トレード・センター（現在のハーバーフロント・センター）へのアクセスを考慮し、当駅まで路線を延伸することが決定されました。1996年1月には新路線の計画が政府によって承認され、駅名は一時的に「ワールド・トレード・センター」と仮称されました。その後、1996年3月に16の駅の一つとして正式に発表され、2003年6月20日に北東線の駅が開業しました。この開業は、隣接する大型ショッピングモールであるVivoCityのオープンに合わせて行われました。

環状線

2003年12月12日、LTA（陸上交通庁）はハーバーフロント駅が環状線との乗り換え駅となることを発表し、環状線第5期の一部として新たなホームを建設することを決定しました。この区間は、ウェスト・コースト駅（現在のホー・パー・ビラ駅）から当駅までの5つの駅で構成されています。2011年10月8日には、環状線の第4期および第5期と同時に当駅のホームが開業しました。これにより、ハーバーフロント駅はシンガポールで初めて2路線の終着駅となる駅となりました。2013年1月17日には、環状線がマリーナ・ベイ駅まで延長される計画が発表され、当駅とケッペル駅間のトンネル工事が2019年7月25日に開始され、2020年8月に完了しました。

駅周辺の施設

ハーバーフロント駅周辺は、大型商業施設や様々な店舗が集積しており、非常に賑やかなエリアです。主な商業施設や店舗としては、以下のものがあります。

ビボシティ (VivoCity)
アディダス
ANTA
H&M
エコー
QBハウス
牛角
クリスピー・クリーム・ドーナツ
クロックス
元気寿司
ケンタッキー・フライド・チキン
コーチ
コンバース
シャトレーゼ
周大福
ジョリビー
新宿さぼてん
スウォッチ
スターバックス
セイコー
ダイソー
ダイソン
TANGS
トイザらス
バーガーキング
ビアードパパの作りたて工房
ファミリーマート
フィラ
プラダ
ベスト電器
ポロ
マクドナルド
モスバーガー
丸亀製麺
無印良品
焼肉ライク
山崎製パン
ユニクロ
ラコステ
リーバイス
レイバン
ワトソンズ
ハーバーフロント・センター (HarbourFront Centre)
サブウェイ
バスキン・ロビンス
ピザハット
マクドナルド
モスバーガー
吉野家
ワトソンズ
DON DON DONKI HarbourFront店 (2020年10月30日オープン)

これらの施設は、ショッピングや食事、エンターテイメントなど、多様なニーズに応えることができます。

関連項目

シンガポールの鉄道
* マス・ラピッド・トランジット (シンガポール)

ハーバーフロント駅は、シンガポールの交通網において重要な役割を果たしており、地元住民や観光客にとって欠かせない存在です。駅周辺の充実した施設も、その魅力をさらに高めています。

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