セーラ (ヨーク公爵夫人)

セーラ・ファーガソン：波乱万丈な人生と王室との絆

セーラ・ファーガレット・ファーガソン（旧姓）は、1959年10月15日、ロンドンで生まれました。愛称は「ファーギー」。ヨーク公爵アンドルー王子の元妃として知られています。

生い立ちと結婚

ロナルド・ファーガソン陸軍大佐を父に持ち、ハンプシャーの農場で育ちました。結婚前は広告会社に勤務。1986年7月23日にアンドルー王子と結婚し、ベアトリス王女とユージェニー王女の2女をもうけました。結婚当初は、その親しみやすい人柄で国民から愛されました。

スキャンダルと離婚

しかし、1992年、セーラが起こしたスキャンダルが原因で、夫妻は別居。アンドルー王子が軍務で不在の間、複数の男性との交際が報じられました。特に、プールサイドで半裸のまま男性と抱き合う写真がタブロイド紙に掲載されたことは、世間に大きな衝撃を与え、離婚の決定的な要因となりました。1996年5月30日に正式に離婚。

離婚後の活動

離婚後はニューヨークに移り、自らのダイエット経験を活かしたダイエット本や商品開発に携わりました。また、児童福祉のボランティア団体のスポークスウーマンとしても活動するなど、慈善活動にも積極的に参加。経済的にもイギリス王室から自立した生活を送っているとされていました。

しかし、2010年には、元夫であるアンドルー王子との面会を斡旋する見返りに多額の紹介料を要求した疑惑が報じられ、再び世間の注目を集めました。この報道に対し、元妃側は事実を認め、「経済的に問題を抱えていた」と釈明しました。

王室との関係

離婚後も、セーラはイギリス王室との関係を保ち続けました。2019年にアンドルー王子がセクハラ問題に直面した際には、彼を擁護する発言を行い、エリザベス女王から特別な信頼を得たとされています。2021年には、離婚後初めてバルモラル城に招待され、王室一家と休暇を過ごしました。2022年のエリザベス女王の国葬にも参列し、「女王は最も立派な義母であり友人だった」と哀悼の意を表しました。

その他

セーラの父方の先祖には、チャールズ2世の庶子である初代リッチモンド公チャールズ・レノックスや、第6代バクルー公ウィリアム・モンタギュー・ダグラス・スコットなどがいます。また、ダイアナ元妃とは遠縁の親戚にあたります。アメリカの歌手ファーギーが「The Dutchess」というアルバムを発表した際には、セーラに感想を求められ、自身のチャリティーコンサートへの出演を依頼し、実現しました。

セーラ・ファーガソンは、その波乱万丈な人生を通して、常に世間の注目を集めてきました。スキャンダルや経済的な苦境を乗り越えながらも、慈善活動や王室との関係を大切にする彼女の姿は、多くの人々に感銘を与えています。

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