ゼリム・コツォイエフ

ゼリム・コツォイエフ

ゼリム・コツォイエフ（Zelym Kotsoiev、1998年8月9日 - ）は、アゼルバイジャンの柔道家。100kg級の選手として国際的に活躍しています。元々はウクライナの選手としてキャリアをスタートさせました。

人物

コツォイエフは、当初ウクライナ代表として活躍し、2014年のヨーロッパカデ選手権90kg級で優勝を果たしました。翌2015年にもヨーロッパカデ選手権で2連覇を達成。しかし、世界カデでは決勝でオランダのシメオン・カタリナに敗れ、2位に終わりました。

2016年からはアゼルバイジャンに国籍を変更し、グランプリ・ウランバートルでIJFワールド柔道ツアー初優勝を飾りました。2017年には、ユニバーシアードの決勝で日本の飯田健太郎を技ありで破って優勝。ヨーロッパジュニアでは個人戦と団体戦で2冠を達成し、世界ジュニアでも決勝でロシアのアルマン・アダミアンを技ありで破り優勝しました。

2019年の世界選手権では、ウルフ・アロンとの対戦で、サンボでは使用できるものの柔道では禁止されている蟹挟（片足蟹挟）を仕掛け、反則負けを喫しました。2021年7月に日本武道館で開催された東京オリンピックでは、2回戦で敗退。しかし、2022年の世界選手権では3位入賞を果たしました。

2023年の世界選手権では、準決勝でオリンピックチャンピオンであるチェコのルカシュ・クルパレクにヘッドダイブで反則負けを喫し、再び3位となりました。2024年のヨーロッパ選手権では優勝。そして、世界選手権では決勝でカナダのシャディ・エルナハスを技ありで破り、悲願の世界選手権初優勝を飾りました。

続くパリオリンピックでは、決勝でジョージアのイリア・スラマニゼと対戦。技ありを先取されるも、終了8秒前にスラマニゼにかけ逃げの指導が与えられ、結果的に反則勝ちで金メダルを獲得しました。彼は、同じアゼルバイジャンのヒダヤト・ヘイダロフに次いで、同一年に世界選手権とオリンピックを制覇した男子選手となりました。

また、柔道以外にも、2014年にはサンボの世界カデット選手権84kg級でも優勝しています。

2024年8月11日現在、IJF世界ランキングは1564ポイントで28位です。

主な戦績

90kg級での戦績

2014年 - ヨーロッパカデ選手権　優勝
2015年 - ヨーロッパカデ選手権　優勝
2015年 - 世界カデ　2位

100kg級での戦績

2016年 - グランプリ・ウランバートル　優勝
2017年 - ユニバーシアード　優勝
2017年 - ヨーロッパジュニア　個人戦　優勝　団体戦　優勝
2017年 - 世界ジュニア　優勝
2018年 - グランプリ・アンタルヤ　優勝
2018年 - ヨーロッパ選手権　3位
2019年 - グランドスラム・デュッセルドルフ　3位
2019年 - グランドスラム・バクー　3位
2019年 - グランプリ・タシュケント　2位
2019年 - グランドスラム・アブダビ　2位
2020年 - グランドスラム・デュッセルドルフ　3位
2020年 - ヨーロッパ選手権　3位
2021年 - ワールドマスターズ　2位
2021年 - グランドスラム・アンタルヤ　優勝
2021年 - ヨーロッパ選手権　3位
2022年 - グランドスラム・テルアビブ　3位
2022年 - ヨーロッパオープン・リッチョーネ　優勝
2022年 - 世界選手権　3位
2022年 - グランドスラム・バクー　優勝
2022年 - ワールドマスターズ　3位
2023年 - グランドスラム・パリ　3位
2023年 - グランドスラム・テルアビブ　優勝
2023年 - 世界選手権　3位
2023年 - グランドスラム・バクー　3位
2023年 - ヨーロッパ選手権 優勝
2023年 - グランドスラム・東京　3位
2024年 - 世界選手権　優勝
2024年 - パリオリンピック　優勝

(出典、JudoInside.com)

外部リンク

ゼリム・コツォイエフ - JudoInside.com のプロフィール（英語）

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