ゼルトザーム

ゼルトザームについて

ゼルトザーム（欧字名: Seltsam）は、日本の競走馬で、2021年2月18日に誕生しました。彼の名前はドイツ語で「不思議な」を意味しており、その名にふさわしい成績を残しています。特に、2023年には函館2歳ステークスでの勝利を収めて注目を集めました。

戦績とデビュー戦（2歳・2023年）

ゼルトザームは2023年6月17日に函館競馬場で行われた2歳新馬戦でデビューを果たしました。このレースでの騎手は浜中俊が務め、スタートで出遅れるものの、後方から徐々に位置を上げていきました。中団から追い上げた結果、5番人気のワイワイレジェンドに1馬身半差をつけて優勝しました。浜中騎手はレース後に「気の小さいところがありスタートで用心しながら進んだが、3コーナー過ぎにエンジンがかかり、調教通りの素晴らしい脚を披露した」と語っています。

その後、7月15日に再び函館競馬場で行われた函館2歳ステークス（GIII）に出走。ゼルトザームはこのレースでも10番人気として挑み、再度中団からの追い上げを見せました。好位にいた6番人気ナナオを見事に差し切り、1馬身差で勝利を収めました。これによりデビューからの連勝を達成し、重賞初制覇となりました。浜中騎手はレース後、馬場が少し重かったことがゼルトザームにとってプラスであると感じ、「ゴール直前で耳を立てて余裕のある様子を見せた。実に強い競馬だった」とコメントしました。

血統と背景

ゼルトザームの血統は興味深いものです。彼の母の半兄にはローズキングダムがいて、2009年の朝日杯フューチュリティステークスや2010年のジャパンカップなど、重賞5勝を上げています。ゼルトザームの母母であるローズバドは、2001年のフィリーズレビューや2003年のマーメイドステークスで優勝した実績があります。また、優駿牝馬、秋華賞、エリザベス女王杯でも2着に入るなど、優れた成績を残しています。さらに、3代母であるロゼカラーは1995年のデイリー杯3歳ステークスの勝ち馬でもあり、優駿牝馬や秋華賞でも好成績を収めています。このように、ゼルトザームは優れた血統を持つ馬であり、その実績が期待されています。

まとめ

ゼルトザームは、その特異な名前と共に、デビューから鮮烈な成績を残している競走馬です。今後のレースでもその「不思議な」才能を発揮し、さらなる活躍が期待される存在となるでしょう。2024年に向けても期待が高まります。

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