浜中俊

浜中俊 - 日本の競馬騎手

浜中俊（はまなか すぐる）は、1988年12月25日に生まれ、日本中央[[競馬]]会（JRA）・栗東トレーニングセンターに所属する騎手です。彼の戸籍上の名前は旧字体を使った「濱中」ですが、JRAの規定により新字体の「浜中」で表記されています。

来歴

浜中は福岡・小倉で育ち、小学校2年生の時から空手を始め、5年生からは乗馬に親しんできました。2004年には競馬学校に入学し、2007年には栗東の坂口正大厩舎に所属して騎手デビューを果たしました。同期には藤岡康太、丸田恭介、荻野琢真などの騎手がいます。

彼の初勝利はデビューからわずか数ヶ月後の4月7日で、その年には20勝を達成し、同期の中でも藤岡康太に次ぐ成績を挙げました。浜中は最初、平地競走と障害競走の両方の免許を持っていましたが、騎乗の機会がなかったため障害免許は返上しています。

重賞制覇と成長

2008年には、小倉2歳ステークスでデグラーティアに騎乗し重賞初制覇を達成。その後、中京や地元の小倉などの地方競馬大会でも活躍し、最後には73勝を挙げました。2009年には通算101勝に達し、見習騎手から卒業。その年の菊花賞ではスリーロールスに騎乗し、念願のGI勝利を手にしました。

2012年には年間100勝を達成し、デビューからわずか6年でリーディングジョッキーのタイトルを獲得しました。その後も数々の重要なレースで勝利を収め、2013年にはフェブラリーステークスでGI勝利。2014年にはNHKマイルカップや秋華賞で勝利し、活躍の場を広げました。

波乱の騎手人生

2015年にはミッキークイーンで優駿牝馬と秋華賞の牝馬二冠を達成し、その後も天皇賞・秋で勝利。2016年にはマイルチャンピオンシップで再度GI勝利を収めるものの、斜行による騎乗停止処分を受けてしまいます。この事件は多くのファンと関係者の間で話題となりました。

2017年以降は重賞での勝ち星が少なくなりますが、2019年のアーリントンカップで久しぶりにタイトルを獲得し、日本ダービーではロジャーバローズに騎乗し12番人気の低評価からの勝利。これにより、ダービージョッキーの栄誉を得ました。

2019年8月17日、小倉競馬で通算1000勝を達成し、デビューから12年5ヶ月12日の期間での達成は歴史的なものでした。2021年にはJRA通算1万回騎乗を達成し、新しい記録を打ち立てるなど、彼の成績は日に日に上がっています。

主な騎乗馬と成績

浜中俊がこれまでに騎乗した主な馬には、デグラーティアやスリーロールス、ミッキーアイル、ミッキークイーン、ロジャーバローズなどがあり、各大レースで素晴らしい成績を収めています。特に、彼は数多くのGI競走で成功をおさめ、その騎乗技術に定評があります。

エピソード

競馬学校に在籍していた時の目標は、ウエスト・クリストフ・スミヨンやランフランコ・デットーリであったと言います。また、阪神競馬場では同期の騎手藤岡康太との『ジョッキーW壁ドン!』パネルが設置されるなど、多くの人々に愛されています。親友である藤岡の突然の死を受けては、競馬学校の同期代表として弔辞を捧げるなど、深い絆を持つことでも知られています。

これからの浜中俊の活躍にも注目が集まります。

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