ソフィア空港

ソフィア空港の概要

ソフィア空港（SOF/LBSF）は、ブルガリアの首都ソフィア東部に位置する主要な国際空港です。一般にはヴラジデブナ空港とも呼ばれています。ブルガリア航空やヘムス航空のハブ空港としての役割も担っています。

1930年代に郊外に建設された当初は小規模でしたが、ソフィアの発展に伴い、その航空交通量は増加の一途をたどっています。しかし、空港が都市の工業地帯や住宅地に隣接しているため、拡張が困難な状況にありました。長年にわたり様々な計画が検討された結果、現空港を拡張するという結論に至りました。

空港再建プロジェクト

再建計画では、既存ターミナルの東側に新ターミナルが建設され、既存滑走路と並行して3800mの新たな滑走路が建設されることになりました。既存の滑走路も、川を跨ぐ形で約1.4倍に延長される予定です。

このプロジェクトには総額2億ユーロの費用が見積もられ、欧州投資銀行やアラブ経済開発クウェート基金、EUのPhareプログラムなどから資金が調達されました。また、EUの投資機関であるISPAもこの計画に5000万ユーロを拠出することを決定し、2000年12月に投資契約が締結されました。

建設工事は二つの区画に分かれ、新ターミナルとその関連インフラはオーストリアのストラバグ社が、新滑走路はクウェートとアラブ首長国連邦の合弁企業がそれぞれ担当することになりました。

ターミナル建設の遅延

新ターミナルは当初、2004年12月15日に完成予定でしたが、建設開始直後にオランダ空港コンサルタント社による地質調査に対し、ストラバグ社が異議を唱え、追加資金を要求したため、工事は大幅に遅延しました。10ヶ月の遅れを経て、ブルガリア政府がストラバグ社への追加支払いを決定することで、工事は再開されましたが、完成予定日は2005年8月31日に延期されました。

その後もストラバグ社は、鋼材価格の高騰を理由に追加予算を要求しましたが、ブルガリア政府はこれを拒否。ストラバグ社は国際的な仲裁機関への提訴を示唆しました。さらに、2005年8月には、再度完成予定日の延期が発表され、最終的に8ヶ月の遅延となりました。2006年2月には、ターミナルの一部である釣り天井が落下し、建設作業の品質に関する懸念も浮上しました。

主な航空会社と就航都市

ソフィア空港は、以下の航空会社が利用しています。

エーゲ航空（アテネ）
アエロフロート（モスクワ・シェレメチエヴォ）
アエロスヴィート航空（キエフ）
エールフランス航空（パリ・シャルル・ド・ゴール）
マルタ航空（マルタ）
アリタリア航空（ミラノ・マルペンサ、ローマ・フィウミチーノ）
オーストリア航空（ウィーン）
ブルガリア航空（アリカンテ、アムステルダム、バルセロナ、ベルリン・テーゲル、ブリュッセル、コペンハーゲン、フランクフルト、リスボン、ロンドン・ガトウィック、マドリード、マラガ、ミラノ・マルペンサ、パルマ、パリ・シャルル・ド・ゴール、プラハ、セビリャ、ストックホルム・アーランダ、テル・アビブ、チューリッヒ）
ブリティッシュ・エアウェイズ（ロンドン・ヒースロー）
チェコ航空（プラハ）
エル・アル航空（テル・アビブ）
ヘリオス航空（ラルナカ）
ヘムス航空（アテネ、ブルガス、カイロ、ケルン/ボン、ハノーファー、ライプツィヒ/ハレ、シュトゥットガルト、ティラナ、トリポリ、ヴァルナ）
LOTポーランド航空（ワルシャワ）
ルフトハンザ航空（デュッセルドルフ、フランクフルト、ミュンヘン）
オリンピック航空（アテネ）
プルコヴォ航空（サンクトペテルブルク）
スカイヨーロッパ航空（ブラチスラバ）
タロム航空（ブカレスト）
ターキッシュ エアラインズ（イスタンブール）
ヴィアッジオエアー（ウィーン）
ウィズエアー（ブダペスト、ロンドン・ルートン）

空港へのアクセス

ソフィア地下鉄の駅が空港に接続しており、市内中心部へのアクセスが非常に便利です。

出典

この情報は以下の資料に基づいています。

ソフィア空港公式サイト
ソフィア・エコー
ニュースサイト「スタンダード」
経済紙ドゥネヴニク
ブルガリア運輸省ホームページ

外部リンク

公式ウェブサイト（ブルガリア語、英語）
* Google マップ

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