ソメスサドル

ソメスサドル株式会社について

ソメスサドル株式会社（英称：SOMÈS SADDLE Co., Ltd.）は、日本国内で唯一の馬具製品と革製品の製造を行う企業です。この会社は、革に関する深い知識と技術を活かし、様々な製品を提供しています。

企業の歴史と背景

ソメスサドルの起源は1964年に遡ります。北海道歌志内市で「オリエントレザー株式会社」として設立され、初期には地域の炭鉱労働者や馬具職人の技を結集して、馬具の輸出を目指しました。しかし、経営は1970年代のオイルショックや円高の影響で困難に直面し、販路を国内中心にシフトさせる必要がありました。この時期、牛革製のバッグなどにも手を広げ、総合的な革製品メーカーへと進化しました。2003年には、伊勢丹新宿本店への出店をきっかけにビジネスバッグの開発に成功し、人気を得ました。

ソメスサドルは、時代の変化によって日本で唯一の馬具メーカーに成長しました。1985年には、現社名を制定しました。この名前は、フランス語の「sommet」（頂点）と英語の「saddle」（鞍）を組み合わせたものです。

企業理念と製品

ソメスサドルは、道具屋としての誇りを持ち、社員とその家族が幸せであることを企業理念に掲げています。特に、馬具制作においては、国内外でも特異な存在であり、乗馬用および競馬用馬具をともに製造する数少ない企業のひとつです。競馬用馬具には、レース鞍や調教鞍を始め、さまざまなタイプの馬装品と人装品が含まれています。

一般革製品としては、ビジネスバッグ、カジュアルバッグ、レディースバッグ、ベルト、犬具、ステーショナリーなど、実に多岐にわたる製品を展開しています。ソメスサドルの職人たちは、素材の選定においても非常に細心の注意を払い、綿や麻、ナイロンなどの非革製素材を取り入れることで、実用性と美しさを兼ね備えた商品作りを目指しています。

沿革と新たな展開

会社の歴史を振り返ると、数々の記念すべき出来事がありました。1989年には明仁天皇の即位式用の馬車具一式を納入し、全国的にその名が知れ渡りました。さらに、2005年には京都迎賓館に革製品を納入し、2017年には銀座店を開設するなど、都市部への進出も積極的に行っています。また、近年では複数の企業とのOEMやコラボレーションも進められており、パイロットコーポレーションや北海道日本ハムファイターズなどと提携した製品展開も行っています。

まとめ

ソメスサドル株式会社は、革製品メーカーとしての伝統と革新を兼ね備えた企業であり、多岐に渡る商品展開を行っています。単なる馬具メーカーにとどまらず、日々の生活に役立つ革製品を提供し続けることで、多くの信頼を獲得している企業のひとつです。

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