ソユーズTMA-09M

ソユーズTMA-09Mは、国際宇宙ステーション（ISS）への人員輸送を目的としたロシアのソユーズ宇宙船ミッションです。2013年5月28日に打ち上げられ、第36次長期滞在の3名の宇宙飛行士をISSへ運びました。このミッションは、1967年以来118回目の有人ソユーズ宇宙飛行となりました。

ソユーズ宇宙船は、ISSにドッキングした状態で緊急脱出艇としての役割も担い、第36次および第37次長期滞在の間、宇宙に滞在しました。ミッションを終えたソユーズTMA-09Mは、打ち上げ時と同じ3名の宇宙飛行士を乗せて、2013年11月11日に地球へ帰還しました。

乗組員

ソユーズTMA-09Mの乗組員は以下の通りです。

船長: フョードル・ユールチキン（ロシア連邦宇宙局, 4回目の飛行）
フライトエンジニア1: カレン・L・ナイバーグ（NASA, 2回目）
フライトエンジニア2: ルカ・パルミターノ（欧州宇宙機関, 1回目）

バックアップの乗組員は以下の通りでした。

船長: ミハイル・チューリン(RSA)
フライトエンジニア1: リチャード・マストラキオ(NASA)
フライトエンジニア2: [若田光一]

打ち上げとドッキング

ソユーズTMA-09Mは、2013年5月28日20時31分00秒（UTC）に、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地にあるガガーリン発射台から、ソユーズFGロケットによって打ち上げられました。打ち上げから約9分後、宇宙船はロケットの上段から分離され、予定されていた低軌道へと投入されました。

このミッションでは、ソユーズTMA-08Mと同様に、ISSへの「特急フライト」方式が採用されました。これは、宇宙船が数日かけてISSに接近する通常の方式ではなく、より短時間でドッキングを行う方式です。その結果、ソユーズTMA-09Mは、打ち上げからわずか6時間以内の5月29日02時10分（UTC）に、ミニ・リサーチ・モジュール1（MRM-1）の地球側のポートへのドッキングに成功しました。打ち上げから5時間39分05秒でのドッキングは、ISSミッションにおける最短記録となりました。

同年11月1日には、ソユーズTMA-11Mの到着に備えて、ドッキングポートの移動（リロケーション）が行われ、ソユーズTMA-09Mはズヴェズダ後方のドッキングポートへ移動しました。

外部リンク

* ソユーズ宇宙船交換ミッション 35S JAXAきぼう広報・情報センター

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