ソリツイ

ソリツイ（Сольцы）

ソリツイは、ロシアのノヴゴロド州に位置する町で、2021年の人口は8,449人です。この町の名前は、近隣にある塩水の湧く泉に由来しています。古くから重要な地域であり、交易路としての役割を果たしてきました。

地理

ソリツイは、イリメニ湖へ流れるシェロニ川の左岸に位置しています。州都ノヴゴロドからは南西へ約78kmの距離です。町には1904年に開通した鉄道が通っており、この路線はサンクトペテルブルクからノヴォソコリニキ、ネヴェリ、ヴィチェプスクへと続いています。また、ノヴゴロド市とプスコフ市を結ぶ国道もあり、交通の要所として活発な町となっています。

歴史

ソリツイの歴史は古く、最初に文献に登場したのは1390年のことです。この時期、ソリツイはノヴゴロドとプスコフの間の交易路に位置し、塩の取引が重要な産業でした。1471年には、モスクワ大公国のイヴァン3世がノヴゴロド公国と戦ったシェロニ川の戦いが近隣で行われ、ノヴゴロド公国は敗北し、モスクワに服属することとなりました。1787年までの間に、ソリツイは次第に発展し、1914年には市の地位を得ました。

第二次世界大戦では、1941年7月13日から1944年2月までの間、ドイツ軍に占領されました。ソリツイは短期間は赤軍に奪還されましたが、最終的には1944年にレニングラード戦線によって再び解放されました。

史跡と文化

ソリツイには、18世紀後半に建設された生神女庇護聖堂（ポクロフスカヤ・ツェールコフィ）があります。また、同じ頃に建設されたイリインスキー聖堂も重要な歴史的建物です。町から10kmの場所にはヴィビティ村があり、そこには歴史的な城塞や公園が存在しています。

経済

ソリツイの経済は、多様な企業によって支えられています。主な産業には、磁気テープ工場、繊維工場、食品工場などがあります。さらに、町の北2kmには「ソリツイ-2」という名の空軍基地があります。この基地は冷戦時代に戦略的な位置づけがされ、Tu-22M3バックファイアやTu-95戦略爆撃機などが配備されていました。

このように、ソリツイは歴史的な背景と共に、その地理的特性を活かした発展を遂げてきた町です。

もう一度検索