ソード (タロット)

ソード（Swords）: タロット 小アルカナの一部における解釈

「ソード」は、タロットカードの小アルカナに属するスートのひとつであり、一般的に剣を象徴しています。このスートは、広く知られているプレイング・カードのスペードにあたるもので、特に大気や風を表すとされています。これにより、ソードは知性や理性、また時には変化をもたらす力を持つことを暗示しています。

ソードのカードとその意味

アーサー・エドワード・ウェイトによる情報に基づく「ソード」各カードの解釈は以下の通りです。

数字札（ピップ）

- ソードのエース: 力の勝利や、愛と憎しみにおける大きな力を象徴。新たな始まりを意味します。
- ソードの2: 均衡や条件付きの調和がテーマ。
- ソードの3: 撤退や断絶を示す悲しみのカードです。
- ソードの4: 退却や隠遁、眠りを表します。
- ソードの5: 堕落や廃止、荒廃を象徴。
- ソードの6: 問題を解決する仲介や進展を示すカード。
- ソードの7: 計画や策略を表します。
- ソードの8: 身動きが取れない状況や非難を示す暗示。
- ソードの9: 幻滅や失望を表現。
- ソードの10: 苦痛や荒廃の象徴。

人物札（コート）

- ソードのペイジ: 監視や試験、警戒心を持つ若者。
- ソードのナイト: 勇敢さや激怒を持つ騎士。
- ソードのクイーン: 悲しみを背負う貞淑な女性。
- ソードのキング: 正義や権威を象徴する王。

ウェイト版の寓意画の解釈

ウェイト版タロットでは、各カードは寓意画として描かれ、その意味が視覚的に表現されています。

ソード全般

剣は人間の技術や知恵の象徴でもあり、また権力の象徴としても描かれます。特に、大アルカナの「正義」カードには剣が描かれており、その意味を強調しています。

1. ソードのエース: 雲から伸びる手が剣を持ちながら、オリーブとヤシの葉が王冠に添えられています。過去の平和と未来の勝利を暗示する一方で、剣の暴力性も暗示されています。
2. ソードの2: 目隠しをした人物が剣を交差させて立っています。彼は現実に対して全てを受け入れられているわけではなく、均衡を保ちながらもまだ甘えが見えます。
3. ソードの3: 雨の中、心臓を刺し貫く3本の剣が描かれており、痛みや悲しみが長く続くことを示唆しています。
4. ソードの4: 黄金色の人物が眠っている室内の絵。彼はストレスから解放されつつ、再び目覚めることを暗示している。
5. ソードの5: 笑みを浮かべた人物が2人の背を求つのを描き、勝利の余韻と敗北者の荒廃感を同時に表しています。
6. ソードの6: 荒れた水面を進むボートは、未来への希望と同時に過去の痛みも暗示しています。
7. ソードの7: 物欲に駆られる人物が剣を隠し持ち、名残惜しさや利益への執着を描写。
8. ソードの8: 目隠しをした人物が8本の剣に囲まれ、身動きができない状態を象徴。
9. ソードの9: 壁にかかる剣が暗い部屋の中、悪夢から覚めた人物の混乱を象徴しています。
10. ソードの10: 背中に突き刺さった剣からは深い内面の苦悩がうかがえ、未だに希望を残す背景が象徴しています。

ペイジ、ナイト、クイーン、キング

- ペイジ: 荒野の中で立ちつくす青年は、厳しい状況に果敢に立ち向かう意志を表しています。
- ナイト: 目的に向かって突進する騎士の姿は、情熱とスピード感を表現する一方で、周囲への無関心さも示唆しています。
- クイーン: 人の話に耳を傾け、落ち着いた雰囲気で相談に乗る優雅な女性。
- キング: 剣を持つ王は、強い意志と冷静な判断を持つが、周囲からは畏怖される存在。

結論

ソードは、内面的な葛藤や知性、理性を象徴しており、それぞれのカードは多様な解釈を持ち、それが日常の意思決定や運命に影響を与えます。タロットカードの理解は、個々の人生における問題を解決する一助となるでしょう。

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