ソードテール

ソードテール

ソードテール（学名: Xiphophorus hellerii）は、カダヤシ目カダヤシ科に分類される熱帯魚です。原産地はメキシコで、その特徴的な姿から観賞魚として世界中で広く飼育されています。特に、雄の尾びれの一部が剣（ソード）のように長く伸びることから、この名前が付けられました。

標準和名はグリーンソードテールで、ツルギメダカという別名もあります。一般的に熱帯魚店などで見かけるのは、鮮やかな色彩に改良された品種ですが、欧米では原種の黄緑色に黒いラインが入るグリーンソードテールが愛好家の間で珍重されています。

また、近縁種であるXiphophorus clemenciae（淡い体色が特徴）やXiphophorus montezumae（非常に長いソードを持つ）なども、ソードテールとして扱われることがあります。

特徴

ソードテールは、サザンプラティフィッシュやヴァリアタスといった近縁の卵胎生メダカと比較すると、テリトリー意識が強く、気性がやや荒い傾向があります。また、性転換を行うことでも知られており、雄から雌へ、または雌から雄へと性別が変わることがあります。飼育は比較的容易で、繁殖も難しくありません。

品種

原種でも尾びれに特徴がありますが、改良品種は体色を中心に多様なものが作出されています。近年では、背びれや尾びれの形状が特徴的な品種も人気を集めています。

レッド・ソードテール: 全身が鮮やかな赤色をした品種です。
タキシード・ソードテール: 頭部と背面を除いた体が黒くなる品種です。
ネオン・ソードテール: 原種の特徴を残しつつ、青い光沢のあるラインとオレンジ色の体色を持つ品種です。
ルビーアイ紅白ソードテール: 錦鯉のような紅白の体色が特徴の比較的新しい品種です。アルビノのため、白い部分に透明感があります。

主な原種

Xiphophorus clemenciae
Xiphophorus hellerii
Xiphophorus guntheri
Xiphophorus xiphidium
Xiphophorus maculatus

関連事項

魚の一覧
* 熱帯魚

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