タイロン・ゲレーロ

タイロン・ルイス・ゲレーロ投手：206cmから繰り出す剛腕

タイロン・ルイス・ゲレーロ投手は、1991年1月9日、コロンビアのカサナレ県ボカチカで生まれました。右投げ右打ちの投手として、メジャーリーグ、日本のプロ野球、メキシカンリーグと、世界中で活躍しています。愛称は「ヒガンテ（巨人）」、その名にふさわしい206cmの長身から繰り出す豪速球は、多くのファンを魅了してきました。

プロ入りからMLB、そしてNPBへ

2009年12月、サンディエゴ・パドレスと契約してプロ入り。その後、マイナーリーグで経験を積み、2014年にはオールスター・フューチャーズゲームにも選出されました。2016年、念願のメジャーリーグ昇格を果たし、サンフランシスコ・ジャイアンツ戦でメジャーデビュー。しかし、メジャーでの登板はわずか1試合にとどまりました。同年7月には、トレードでマイアミ・マーリンズに移籍。マーリンズではメジャー昇格は叶いませんでしたが、2017年にはワールド・ベースボール・クラシックのコロンビア代表として活躍しました。2018年には、アトランタ・ブレーブス戦で167.4km/hを記録、アロルディス・チャップマン、ジョーダン・ヒックスに続く速球を誇る投手として注目を集めました。その後、シカゴ・ホワイトソックスを経て、2021年12月、千葉ロッテマリーンズに入団。

千葉ロッテマリーンズでの活躍と記録

2022年3月、ロッテに入団すると、3月25日の開幕戦でNPB初登板を果たしました。そして、同年3月25日には小深田大翔選手への投球で161km/hを計測、球団最速記録を樹立しました。（その後、佐々木朗希投手に記録を更新されました。）さらに、7月9日のオリックス戦では紅林弘太郎選手の打席で163km/hを記録するも、危険球により退場処分を受けるという出来事もありました。このシーズンは49試合に登板し、3勝3敗3セーブ24ホールド、防御率3.52という成績を残しました。しかし、オフには自由契約となりました。

MLB、メキシカンリーグを経てエンゼルス傘下へ

2023年1月にはシンシナティ・レッズとマイナー契約を結びましたが、AAA級ルイビル・バッツでは防御率11.51と苦戦しました。6月には自由契約となり、7月にはメキシカンリーグのメキシコシティ・レッドデビルズと契約。ここで8試合に登板し、6セーブ、防御率1.17と見事に復調しました。そして2023年12月、ロサンゼルス・エンゼルスとマイナー契約を結びました。

投球スタイルと人物像

ゲレーロ投手の武器は、平均球速160km/h近い速球とスライダー。その圧倒的なストレートは、多くの打者をねじ伏せてきました。また、身長は当初203cmとされていましたが、NPB入団を機に206cmに修正されています。

今後の活躍に期待

数々の球団を渡り歩き、様々な経験を積んできたゲレーロ投手。その経験と、類まれな才能を活かし、今後の活躍に期待がかかります。エンゼルス傘下で再起を図り、再び世界の舞台で輝く姿を、多くのファンが待ち望んでいることでしょう。

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