タスクフォースハリアー

タスクフォースハリアー

『タスクフォースハリアー』（Task Force Harrier）は、NMKが開発し、UPLより1989年にアーケードで稼働を開始した縦スクロールシューティングゲームです。オーソドックスなシステムながら、空中戦と地上戦を織り交ぜたゲーム展開と、パワーアップアイテムによる強化が特徴です。

ゲーム概要

本作は、8方向レバーと2つのボタン（対空武器、対地武器）で自機ハリアーVを操作します。プレイヤーは、空中と地上の敵をそれぞれ攻撃し分けながら、ステージを進んでいきます。アイテムキャリアと呼ばれる輸送機、トラック、ヘリコプターを破壊すると、様々な効果を持つアイテムが出現し、取得することで自機を強化できます。

NMKのゲームとしては難易度が比較的低めに調整されており、シューティングゲーム初心者でも遊びやすいのが特徴です。海外ではサミーがライセンスを得て稼働していました。また、1991年にはトレコによってメガドライブに『タスクフォースハリアーEX』としてアレンジ移植されています。

2021年には、アーケードアーカイブスの1作品として、Nintendo SwitchとPlayStation 4|PlayStation_4にアーケード版が移植され、再び注目を集めています。

ゲーム内容

操作方法

8方向レバー：自機の移動
対空武器ボタン：空中の敵を攻撃
対地武器ボタン：地上の敵を攻撃

アイテム

アイテムキャリアを破壊することで、以下のアイテムが出現します。

ヘリコプター
ノーマルショット（Sup）：威力と範囲が広がる。最大7段階までパワーアップ。
輸送機
高速ミサイル（コルセア）：前方にミサイルを発射。
誘導ミサイル（ミラージュ）：最大6方向への誘導弾を発射。
バルカン（ガンシップ）：広範囲に弾をばら撒く。
トラック
ノーマル弾：射程が短く攻撃力が高い。
ディスペンサー：射程が長いが攻撃力が低い。
ボム：射程は短いが攻撃範囲が広い。

ステージ構成

各ステージは、前半の空中戦と後半の地上戦（爆撃モード）に分かれています。地上戦では、サイドファイターは使用できません。地上戦で倒した敵の数に応じて、クリア後にボーナススコアが加算されます。全6ステージをクリアすると、ゲームはループします。

各ステージのターゲットは以下の通りです。

STAGE 1：山岳地帯 - T-94/145TANK
STAGE 2：雪原 - T-X FLAMETANK
STAGE 3：氷海 - 港湾 - POINT 6-18 NAVAL PORT
STAGE 4：市街地 - FST-1
STAGE 5：砂漠 - FUEL ESTABLISHMENT
STAGE 6：港湾 - 基地 - TU-190 FLYING MURDER

移植版：タスクフォースハリアーEX

ジョルダンが移植し、トレコから発売されたメガドライブ版『タスクフォースハリアーEX』は、アーケード版とは異なるアレンジが加えられています。BGMは佐藤天平氏が担当。

主な変更点

1人プレイ専用
ステージ開始時、クリア後、ゲームクリア後にイベントシーンが挿入
サイドファイターのフォーメーション変更が可能
全13面構成（空中戦と地上戦は別ステージ扱い）、クリア後のループなし
デバッグモード搭載（無敵、ステージセレクト、スロー機能）

まとめ

『タスクフォースハリアー』は、アーケードならではの熱いゲーム性と、家庭用ゲーム機への移植による新たな魅力を兼ね備えたシューティングゲームです。ぜひ一度プレイしてみてください。

参考文献
レトロゲーム愛好会『メガドライブコンプリートガイドデラックス With マークⅢ』主婦の友インフォス、2020年8月28日。ISBN 978-4-07-442206-7
Scullion, Chris (2021). The Sega Mega Drive & Genesis Encyclopedia. England: Pen & Sword Books Limited. ISBN 978-1-52674-6597

外部リンク
ハムスターアーケードアーカイブス公式サイト タスクフォースハリアー(Nintendo Switch版)
ハムスターアーケードアーカイブス公式サイト タスクフォースハリアー(PS4版)

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