タモリはタル

タモリはタルは、日本の男性漫画家であり、以前はたもりわたる名義でも活動していました。彼の作品は、独特のデフォルメと、グラマラスに描かれた女性キャラクターが特徴です。

略歴

タモリはタルは、『王ドロボウJING』で知られる熊倉裕一に師事し、藤異秀明の師匠でもあります。初期には『コミックボンボン』増刊号で「ガンプ・ザ・ストーン」を連載し、その後『ロボットポンコッツ』の漫画版を同誌で長期連載しました。『無限戦記ポトリス』連載以降は、表立った活動は少なくなりましたが、ボンボン企画の漫画コンセプトに寄稿したり、同人誌にゲスト参加したりと、活動を続けていました。漫画家としては、『風のクロノア door to phantomile』（Wii版）の漫画版で再び注目を集め、その後はショート漫画と並行してイラストレーターとしても活躍しています。

2017年冬に重病で緊急搬送されましたが、初春に回復。その後、経過観察のための再入院を行いました。残念ながら、この病気が原因で画業を引退しています。

作風

タモリはタルの作風は、師匠である熊倉裕一の影響を強く受けており、独特のデフォルメや英語風の擬音を多用しています。特にロボットポンコッツやポトリスなどのメカデザインには、彼独自の解釈が加えられています。また、女性キャラクターの描写も特徴的で、初期には比較的標準的な体型で描かれていましたが、『ロボットポンコッツ』の連載が進むにつれて、乳房が肩幅を大きく超えるほど巨大化したり、ウエストが極端に細くなるなど、独特の表現が用いられるようになりました。『爆釣伝説アングラーヒーロー』以降は、極端な描写は抑えられていますが、グラマラスな体型を描くスタイルは健在です。

作品リスト

ガンプ・ザ・ストーン（『コミックボンボン』1995年夏・1997年春・夏の増刊号）
ロボットポンコッツ（『コミックボンボン』1998年8月号 - 2000年12月号）
ロボットポンコッツ2（『コミックボンボン』2001年1月号 - 2002年5月号）
ロボットポンコッツ豪!（『コミックボンボン』2002年7月号 - 2003年3月号）
無限戦記ポトリス（『コミックボンボン』2003年4月号 - 2004年2月号）
風のクロノア door to phantomile（『デンゲキニンテンドーDS』）
爆釣伝説アングラーヒーロー（『ケロケロエース』）
ストッピ!（『ケロケロエース』2010年7月号 - 2011年2月号）
三国志大戦TCG4コマ（『ケロケロエース』2012年12月号 - 2013年9月号）
騎士ガンダム（新約SDガンダム外伝）関連のイラスト及び漫画（ガンダムエース、カードダス他）
剣と魔法のログレス いにしえの女神（『デンゲキバズーカ!!』2015年11月号 - 2016年4月号）
ガンバト! ガンガン水鉄砲バトル！！（角川つばさ文庫、デザイン協力）
タモリはタルのアンケートまんが（『コロコロアニキ』2019年春号）

たなかうどん名義での作品

激勝!ポケモンカードゲーム
教えて!キノピオ（デンゲキKIDS）

その他、バーチャロンのコラムや、『コミックボンボン』編集部の企画「本能寺」などを手がけています。また、ポケットモンスター関連の企画イラストも担当しています。

師弟関係

師匠：熊倉裕一
* 弟子：藤異秀明

逸話

ポケットモンスターの企画で、オカルトマニアのイラストを担当した際、誤ってキャラクターデザイナー本人と認識されたことがあります。また、ヘボットの企画段階で商品デザインに少し参加した際にも、同様の誤解が生じかけました。

2017年2月末、自身のTwitterアカウントでの活動が途絶え、3月中旬に復活。その際、入院していたことが明らかになりました。3月31日には、2月末に心筋梗塞と脳梗塞の合併症で倒れ、病院に搬送されたことを公表しています。その後は安定していましたが、2024年5月に再度緊急入院したことが、本人のアカウントから公表されました。

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