タランチェラ

タランチェラ (伊藤浩江)

タランチェラ（本名：伊藤浩江、1961年1月23日生まれ）は、静岡県浜松市出身の元女子プロレスラーです。彼女は1980年代の全日本女子プロレス界で活躍し、その個性的なリングネームとスタイルで多くのファンを魅了しました。

デビュー前の背景

伊藤浩江は静岡県で育ち、プロレスへの情熱を持っていました。1980年、全日本女子プロレスに入団。彼女は「昭和55年組」としてデビューし、同期には長与千種やライオネス飛鳥などがいました。デビューした当初、彼女は「ワイルド香月」というリングネームで活動していました。

プロレスキャリアの始まり

デビューから間もなくして、タランチェラは池下ユミが率いるヒール集団「ブラックデビル」に加入しました。この時期に彼女は新たな挑戦を求め、名前を「ワイルド香月」に変更し、より積極的にリングで戦うようになりました。

その後、デビル雅美が「デビル軍団」を結成すると、タランチェラもこれに加わりました。彼女はその後、毒蜘蛛をイメージしたマスクウーマンとして「タランチェラ」に改名し、マスクを着用しての試合に臨むことが増えました。この新しいキャラクターは観客からの支持を集め、彼女の人気を高めました。

タイトル獲得

タランチェラは、デビル雅美とのタッグチームで第75代WWWA世界タッグ王座を獲得。彼女たちの試合は、その熱気とテクニックで多くの観衆を魅了しました。特に、彼女の得意技であるローリング・ドロップキックやコークスクリューヘッドシザースは、見る者を惹きつけました。

引退とその後の活動

1984年1月4日、タランチェラは後楽園ホール大会でのマスクド・ユウとの試合前に、自らマスクを脱ぎ、引退を表明しました。その後はワイルド香月としての活動に戻り、同年4月1日にはミミ萩原との引退試合を行いました。この試合はエキシビジョンマッチ形式で5分間の対戦を経て、引退セレモニーが行われました。プロレスラーとしての現役生活は、約4年間で幕を閉じました。

引退後、タランチェラはテレビ朝日の『スポーツNOWスペシャル』でリポーターとして出演し、プロレス界の裏側をリポートしました。現役時代と同じく「タランチェラ」の名義でマスクを着用し、時には試合をすることもありました。このように、タランチェラはリングを離れてもプロレスからの熱意を持ち続けました。

まとめ

タランチェラは、記憶に残るリングネームとともに、1980年代の女子プロレス界で強い影響力を持ったレスラーでした。彼女の奮闘とキャラクターは、多くのファンに愛され、特別な存在となっています。プロレス界の中での彼女の軌跡は、今も多くの人々に語り継がれています。

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