タリス・オベド・モーゼス

タリス・オベド・モーゼス（Tallis Obed Moses、1954年10月24日 - ）は、バヌアツの政治家であり、牧師でもあります。2017年7月6日から2022年7月6日まで、バヌアツの大統領を1期務めました。オベッド・モーゼス・タリスとも表記されます。

生い立ちと教育

モーゼスはアンブリム島西部、ポート・ヴァトの出身です。1964年から1967年まで小学校に通い、その後様々な学校で教職に携わりました。1978年には、エスピリトゥサント島南部にあるタンゴア長老派教会聖書学院に入学し、信仰への道を深めます。

1980年から1981年にかけては、オーストラリアのシドニー・ミッショナリー・バイブル・カレッジで学び、神学と宣教の学位を取得しました。さらに1989年には再びオーストラリアへ渡り、アラン・ウォーカー福音主義大学で学び、同年卒業しています。

宗教家としての活動

モーゼスは、エロマンガ島、アンブリム島北部のラノン、ルガンビル、バメファウなど、各地で牧師として人々に奉仕しました。オーストラリアとパプアニューギニアで宗教的な訓練と教育を受けた後、2009年と2013年にはバヌアツ長老派教会のモデレーターに選出され、その指導力を発揮しました。

大統領就任

2017年7月6日、モーゼスは、在職中に亡くなったボールドウィン・ロンズデール大統領の後継者として、大統領に選出されました。選挙は4回にわたる投票の末、16人の候補者の中から選ばれるというものでした（選挙人団から57票中40票を獲得）。選出後、彼は直ちに宣誓を行い、大統領としての職務を開始しました。

タリス・オベド・モーゼスは、教育者、牧師、そして政治家として、バヌアツの社会に大きく貢献した人物です。彼の信仰と奉仕の精神は、多くの人々に感銘を与え、記憶されることでしょう。

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