タリーズコーヒージャパン

タリーズコーヒージャパン株式会社について

タリーズコーヒージャパン株式会社は、日本で「タリーズコーヒー」を展開するコーヒーチェーンです。その歴史は、創業者である松田公太氏がアメリカでタリーズコーヒーの味に感銘を受けたことから始まります。彼は創業者のトム・タリー・オキーフ氏に直談判し、日本での店舗展開を実現しました。

創業と成長

1997年8月7日、銀座に1号店がオープンしました。この日を記念して、毎年8月7日は「タリーズの日」として、様々なキャンペーンが行われています。
当初はスターバックスとの競合もあり、経営は苦戦しましたが、地道な努力が実を結び、1998年5月12日に正式な日本法人「タリーズコーヒージャパン株式会社」が設立されました。その後、東京都心部のオフィス街を中心に直営店を展開し、2001年からはフランチャイズ方式による全国展開を開始しました。2001年7月には、当時飲食業界最速でナスダックジャパン（現ヘラクレス）に株式上場を果たしました。

多角化と再編

2002年8月1日には、フードエックス・グローブ株式会社に社名変更し、会社分割を実施。タリーズコーヒーの営業は新設子会社に移管されました。同時に、緑茶専門の「クーツグリーンティー」や中国スイーツの「爽好果」などの事業も展開し、持株会社として飲食店の経営を統括しました。

しかし、2003年9月には経営戦略上の理由からMBOを実施し、上場を廃止。これは、アメリカのタリーズコーヒーが債務超過に陥り、その救済合併を検討していたことや、株主等のしがらみから解放され、より積極的な経営展開を目指すためでした。

2005年8月には、子会社であるタリーズコーヒージャパンがアメリカのタリーズコーヒーから、日本における商標権と営業権を譲り受け、完全独立を果たしました。

伊藤園グループへ

2006年8月29日には、SBIキャピタルへの第三者割当増資が行われ、再上場の動きが見られました。しかし、同年10月25日から26日にかけて、株式会社伊藤園がフードエックス・グローブ株式会社の株式を取得し、11月1日には同社の子会社となりました。その後、伊藤園は2007年6月8日に株式を追加取得し、80.5%の株式を取得しています。そして、2008年にフードエックス・グローブ株式会社は子会社のタリーズコーヒージャパン株式会社（2代目）と合併し、タリーズコーヒージャパン株式会社に商号変更しました。

タリーズコーヒー以外の展開

タリーズコーヒー以外にも、ジュースバー「ナチュラルステーション」を展開しています。現在は、独立店舗が1店舗、タリーズコーヒーとの併設店舗が5店舗あります。

沿革

1997年8月7日：銀座店オープン
1998年5月12日：タリーズコーヒー・ジャパン株式会社（初代）設立
2001年7月：ナスダックジャパン（現ヘラクレス）へ上場
2001年10月：日本国内におけるコーヒー豆の焙煎と卸売の権利を取得
2002年8月1日：フードエックス・グローブ株式会社に商号変更、持株会社化
2004年1月20日：MBO実施、上場廃止
2005年8月：日本における「Tully's Coffee」商標権を完全取得
2006年11月：株式会社伊藤園のグループ会社となる
2007年12月：松田公太氏が代表取締役社長を退任
2008年4月1日：タリーズコーヒージャパン株式会社（2代目）と合併、タリーズコーヒージャパン株式会社に商号変更

関連項目

松田公太：初代代表
伊藤園
クーツグリーンティー：抹茶ラテなどの緑茶専門店（閉店）
爽好果：中国スイーツ&ドリンク専門店（現在完全撤退）
千葉商科大学：サービス創造学部の公式サポーター企業

外部リンク

TULLY'S COFFEE
TULLYS COFFEE JAPAN - YouTubeチャンネル
タリーズコーヒージャパン株式会社 (@Tullys_jp) - X（旧Twitter）
* TullysCoffeeJapan (@tullyscoffeejapan) - Instagram

タリーズコーヒージャパンは、創業者の情熱と試行錯誤によって、日本で確固たる地位を築いたコーヒーチェーンです。現在も伊藤園グループの一員として、さらなる成長を続けています。

もう一度検索