タワーホール船堀
東京都江戸川区船堀に位置する、
江戸川区立の複合文化施設です。正式名称は「
江戸川区総合区民ホール」ですが、一般には「タワーホール
船堀」、あるいは親しみを込めて「
船堀タワー」とも呼ばれています。
1999年3月16日に開館しました。
施設概要
タワーホール
船堀は、地上115メートル(
展望台は103メートル地点)のタワーを備え、そこからは東京の街並みを広範囲に見渡すことができます。一般に開放されている
展望台としては都内で三番目の高さを誇るため、
東京スカイツリー、
東京タワーと並んで「東京三大タワー」の一つに数えられることもあります。タワーだけでなく、大ホールや小ホール、多様な会議室、映画館(
船堀シネパル)、結婚式場(
船堀マツヤサロン)など、様々な機能を持つ施設が集約されています。
コンセプト
その建設にあたっては、水辺都市である
江戸川区の特性にちなみ、「区民の乗合船」というコンセプトが掲げられました。これは、以下に挙げる四つの機能を複合させることで、新たな文化発信の拠点となることを目指したものです。
- - 人と人が出会い、交流し、情報交換などが行える「コンベンション機能」。
- - 区の重要な施策である健康、文化、産業の質的な向上を図る「地域振興機能」。
- - 映画、展望、食事などを通じて訪れた人々がくつろぎ、楽しめる「アミューズメント機能」。
- - 地域社会に祝福される、他にはない独自の「ブライダル機能」。
これらの機能が一体となることで、区民の多様なニーズに応え、交流を深める場を提供しています。
展望室
タワーの地上103メートル地点にある展望室は二層構造になっており、360度のパノラマビューを楽しめます。災害発生時に状況を確認する防災拠点としての役割も担っており、タワーの頂上には広範囲を監視するカメラが設置されています。展望室の利用は基本的に無料です。
- - 展望エレベーター運行時間: 午前9時から午後9時30分まで(荒天時は運休の場合あり)
- - 注意事項: 近隣マンション方面への望遠鏡・望遠レンズの使用、三脚の使用は禁止されています。
主な館内施設
多目的に利用できる様々な施設が整っています。
ホール・会議室
- - 大ホール(750席):演劇、音楽会などに利用される本格的なホール。
- - 小ホール(260席):講演会や発表会に適した規模のホール。
- - イベントホール「太陽の間」(1500平方メートル):大規模な展示会や催事に利用され、分割も可能。
- - バンケットルーム「蓬莱の間」(170平方メートル):パーティーや小規模な集まりに。
- - 展示ホール(686平方メートル):作品展示などに利用。
- - その他、各種会議室、研修室。
その他施設
- - 船堀シネパル(映画館):シネパル1(148席)とシネパル2「船堀名画座」(126席)の二つのスクリーンがあり、話題作から名画まで上映。
- - 船堀マツヤサロン(結婚式場):タワーホール船堀ならではの空間で挙式・披露宴が可能。
- - 駐車場(161台)。
- - ストリートピアノ:誰でも自由に演奏できるピアノが設置されています(利用時間制限あり)。
商業施設やギャラリーも併設されており、様々な目的で立ち寄ることができます。
アクセス
公共交通機関、車ともにアクセス至便です。
- - 電車: 都営新宿線 船堀駅下車、徒歩約1分。
- - バス: 都営バス各系統(新小21、錦25、臨海22、葛西24、西葛26、船28)船堀駅前停留所下車、徒歩約1分。
- - 車: 船堀街道沿い、船堀駅交差点角に位置。最寄りの首都高速出入口は、小松川出入口または船堀橋出入口、京葉道路篠崎インターチェンジなどがあります。
タワーホール
船堀は、展望タワーからの眺めはもちろんのこと、多様な文化・交流機能を持つ複合施設として、
江戸川区のシンボルの一つであり、多くの人々に利用されています。