小松川出入口

小松川出入口・小松川ジャンクション（JCT）・中環小松川入口

東京都江戸川区に位置する小松川出入口は、首都高速7号小松川線に設けられたハーフインターチェンジです。この出入口は、両国JCT方面への進入と、同方面からの退出のみが可能となっています。本稿では、この出入口に併設されている小松川ジャンクション（JCT）と、中環小松川入口についても詳しく解説します。

概要

小松川出入口は、荒川と中央環状線（C2）、中川の並行部のすぐ東側に位置しています。流入路は上下線の間に、流出路は本線の北側に設けられ、一般道へは取り付け道路を通じて都道308号（船堀街道）と接続しています。この出入口は、都心方面への流入と、都心方面からの流出のみが可能です。

2019年12月1日には、小松川出入口と一体化した小松川ジャンクション（JCT）が供用を開始しました。これにより、これまで接続されていなかった7号小松川線と中央環状線との間での相互通行が可能になりました。小松川JCTは、7号小松川線（京葉道路方面）と中央環状線（堀切JCT方面）のみを接続するクォーターJCTです。

JCTの設置に伴い、出口は上下線の間から本線の北側へ移設され（右側流出から左側流出へ変更）、入口は従来のものを維持した上で、堀切JCT方面（C2内回り）専用の中環小松川入口が新たに追加されました。この結果、小松川出入口ではC2外回りからの流出と、C2内回りへの流入が新たに可能となりました。誤進入を防ぐため、入口の看板と路面は、都心方面の小松川入口が赤色、堀切JCT方面の中環小松川入口が青色にそれぞれ色分けされています。

JCT建設の経緯

中央環状線は7号小松川線を跨ぐ形で建設されましたが、JCTの構想は計画段階から存在したものの、優先順位の関係で後回しになっていました。そのため、首都高速道路を介して京葉道路を利用する場合、以下のようなルートが用いられていました。

都心環状線を経由して両国JCTから7号小松川線に入り、そのまま京葉道路へ向かう。
中央環状線の平井大橋出入口で流出し、一般道を経由して篠崎IC（京葉道路の起点）へ向かう。

しかし、これらのルートでは、埼玉方面と千葉方面を相互に行き来する場合にも都心環状線や都内の一般道を利用する必要があり、中央環状線の機能が十分に発揮されていない状況でした。この状況を改善するために、小松川JCTが建設されました。このJCTの開設により、都心環状線、国道14号、平和橋通りの渋滞緩和、そして7号小松川線の交通規制時や渋滞時の迂回路としての役割が期待されています。

当初、2007年度に着工、2014年度に完成、総工費156億円を予定していましたが、東京都市計画審議会で都市計画が可決されたのは2010年2月（決定告示は同年3月5日付）でした。構造検討業務はパシフィックコンサルタンツに委託され、当初の整備工程が見直されました（同12日付発表）。最終的な工事予算は155億9600万円でした。

小松川JCTの設置と同時に、直下の一般道（附属街路第3号線、第4号線）の拡幅・付け替えも行われました。

JCTの構造

小松川JCTは、C2外回りから7号下り（千葉方面）、および7号上りからC2内回り（埼玉方面）への接続路が設置されています。これにより、千葉方面と埼玉方面を相互に行き来することが可能になりました。このJCTはクォーターJCTであり、それ以外の方向への接続路は設置されていません。

埼玉方面への接続路には、埼玉方面専用の中環小松川入口と料金所が設置されています。料金所は、7号線に流入する車両の通行料徴収が従来は錦糸町本線料金所で行われていたため、JCTがその手前に位置することから設置されました。つまり、京葉道路から両国JCT方面へ向かう車両は従来通り錦糸町で通行料を支払い、京葉道路から堀切JCT方面へ向かう車両は小松川で通行料を支払うことになります。

千葉方面への接続路には、C2外回りと7号下りからの流出に対応した小松川出口が設置されています。この出口は接続路の末端部（7号側）に設けられ、中央分離帯側にあった従来の出口を廃止して、この新設出口に統合しました。

周辺

千葉街道
船堀街道
新小岩駅
江戸川競艇場
江戸川区役所
江戸川区総合文化センター
江戸川区中央図書館
江戸川区松江図書館
小松川警察署
江戸川郵便局
東京都江戸川都税事務所
東京都立江戸川高等学校
関東第一高等学校

隣接する施設

首都高速7号小松川線：(701,702)錦糸町出入口/TB - 小松川JCT/(703)小松川出入口 - (705)一之江出入口
首都高速中央環状線：(C43)平井大橋出入口 - 小松川JCT/(C45)中環小松川入口/小松川出口 - (C46)船堀橋出入口

脚注

首都高速道路株式会社 公式サイト

関連項目

日本のインターチェンジ一覧

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