タワー111

タワー111（タワートリプルワン）

タワー111は、富山県富山市に位置する、高さ111メートルの高層ビルです。1994年にインテックの創立30周年記念事業として建設され、同社の本社ビル（登記上の本店所在地）としての役割を担っています。正式名称はインテックビルで、かつてはインテック明治生命ビルという名称でしたが、インテックが明治安田生命保険の持ち分を買い取ったことで現在の名称に変更されました。

概要

建設は1989年に、当時インテックが富山駅北口に所有していた土地で、地上20階建ての本社ビルを1992年完成を目指して計画が始まりました。1991年9月に着工し、1993年7月の上棟式を経て、1994年4月27日に完成式が挙行されました。建設費は約200億円で、インテックと明治生命保険（現明治安田生命保険）が共同で出資しましたが、2004年3月にインテックが明治安田生命保険の持分31%を18億円で取得し、インテックグループの100%所有となりました。

ビルにはインテックの他、様々なテナントが入居しており、多目的ホールであるスカイホールも設置されています。かつては最上階に一般開放された展望室がありましたが、現在はインテックグループの受付となっているため、一般の利用はできません。また、2004年には国連環境計画（UNEP）の北西太平洋地域海行動計画（NOWPAP）地域調整部富山事務所が開設されたほか、AIGグループのコールセンターも入居しました。

愛称であるタワー111は、ビルの高さが111メートルであることに加え、インテックの前身である富山計算センター設立日（1月11日）、インテックの東証2部上場日（11月1日）、そして竣工年である1994年が富山県の置県111周年であることに由来しています。

施設概要

発注者: 株式会社マイシティ（現スカイインテック）、明治生命保険相互会社（現明治安田生命保険）
設計監理: 三菱地所
施工: 佐藤工業
構造: 鉄骨鉄筋コンクリート構造（SRC）
階数: 地上22階（PH階は23階）、地下1階
最高部高さ: 120.5m
屋上高さ: 111.0m
敷地面積: 5,633m2
建築面積: 3,272m2
延べ床面積: 35,745m2

主な施設

スカイホール: イベント、講演会、コンサートなどに利用できる多目的ホール（462席）
フードコート
店舗（京都きもの友禅など）
歯科医院
美容整形外科

主な入居企業

インテック
AIG損害保険株式会社
セコム北陸
鉄道・運輸機構鉄道建設本部北陸新幹線第二建設局
東海東京証券富山支店
富山第一銀行ニューセンター支店
三菱商事北陸支店
三菱電機北陸支社富山支店
三菱電機ビルテクノサービス北陸支社富山支店
三菱電機プラントエンジニアリング中部本部北陸支社
NOWPAP/RCU/富山事務所

かつてはテレビ金沢富山支店も入居していましたが、現在は移転しています。

イルミネーション

竣工20周年を迎えた2014年からは、LEDによるライトアップが行われています。ライトアップは日没から午後10時まで実施されます。また、毎年クリスマスシーズンには、ビル南側の窓を利用してクリスマスツリーを浮かび上がらせる「クリスマスイルミネーション」が恒例となっており、地元では風物詩として親しまれています。

アクセス

富山地方鉄道富山港線インテック本社前停留場から徒歩1分
JR西日本・あいの風とやま鉄道 富山駅北口から徒歩3分
有料時間貸駐車場（タワー111パーキング）

その他

建築敷地が三角形であるため、建物の形状は八角形の棟を3つ合わせた形となっています。
かつて22階にはレストランと展望室がありましたが、現在はインテックグループの受付となっています。
ビルの頂上には、チューリップテレビの情報カメラとSoftBankの基地局が設置されています。
第26回富山県建築賞一般の部を受賞しています。

関連項目

各都道府県で最も高いビルの一覧
北陸地方の超高層建築物の一覧

外部リンク

タワー111 - スカイインテック

もう一度検索