東海東京証券

東海東京証券株式会社

東海東京証券株式会社は、愛知県名古屋市に本店を構える、日本の独立系証券会社です。その歴史は古く、前身となる法人は1929年に設立されました。現在の法人は、2008年に持株会社体制への移行に伴い設立された子会社です。

概要

2000年10月、東京証券（旧日興證券系）と東海丸万証券（旧東海[[銀行]]系）が合併し、東海東京証券が誕生しました。かつては東海[[銀行]]が筆頭株主でしたが、UFJホールディングスの発足後、三和[[銀行]]が主導権を握るためにグループ統合には組み込まれず、2003年に自己株式の買い取りが行われたことで資本関係は希薄化しました。その後、中部地区に強い人脈を活かしてグループからの独立を強め、2004年には三井住友海上火災保険と資本・業務提携を結びました。しかし、経営陣には旧東海[[銀行]]出身者が多く、現在も名古屋を中心とした中部地方に強固な地盤を築いています。また、旧中央信託銀行時代から三井住友信託[[銀行]]とも証券代行業務や相続関連業務で提携しています。

同社は、女性投資家を応援する目的で、ウェブサイト内に「乙女のお財布」という女性向け投資情報サイトを設けています。2007年からは、一任勘定取引であるSMA（ラップ口座）の取り扱いも開始しました。2009年には持株会社体制へ移行し、旧東海東京証券が金融証券取引業を分割し、新設された東海東京証券分割準備株式会社に承継させました。同時に、旧東海東京証券は東海東京フィナンシャル・ホールディングスに、東海東京証券分割準備株式会社は（新）東海東京証券に商号を変更しました。2010年には本社を名古屋に移転し、トヨタファイナンシャルサービス証券を吸収合併、福岡支店の証券業を西日本シティ[[銀行]]との合弁会社である西日本シティTT証券に承継させました。

沿革

旧・東海東京証券

1908年：武田安商店（後の丸万証券）設立
1929年：高山商店（後の東京証券）設立
1944年：東海商事（後の東海証券）設立、武田安商店が丸万証券に組織変更
1947年：高山商店が六鹿証券に商号変更
1948年：東海商事が東海証券に商号変更
1961年：六鹿証券が小山証券を吸収合併
1964年：六鹿証券が六鹿商店を吸収合併
1969年：六鹿証券が東京証券に商号変更
1981年：東京証券が遠山證券と日興證券投資信託販売を吸収合併
1984年：東京証券が扶桑証券を吸収合併
1987年：東京証券が東京証券取引所・大阪証券取引所第二部に上場
1988年：丸万証券が東京証券取引所・大阪証券取引所第二部に上場
1989年：東京証券が東京証券取引所・大阪証券取引所第一部に指定替え
1990年：東京証券が名古屋証券取引所第一部に上場、丸万証券が東京証券取引所・大阪証券取引所第一部に指定替え
1996年：丸万証券が東海証券を吸収合併し、東海丸万証券に商号変更
1997年：東海丸万証券が三洋証券の事業を承継
1998年：東海丸万証券が山一證券の事業を承継
1999年：東海丸万証券が内外証券を吸収合併
2000年：東京証券が東海丸万証券を合併し、東海東京証券に商号変更
2004年：三井住友海上火災保険と資本・業務提携
2005年：宇都宮証券を子会社化
2007年：山口フィナンシャルグループと提携し、ワイエム証券設立、下関と広島の2支店を譲渡
2008年：横浜[[銀行]]と提携し、浜銀TT証券設立、神奈川県内6支店を譲渡、東海東京証券が子会社・東海東京証券分割準備株式会社を設立
2009年：会社分割により金融商品取引業を東海東京証券分割準備株式会社に吸収させ、東海東京フィナンシャル・ホールディングス（東海東京FH）に商号変更、東海東京証券分割準備株式会社が（新）東海東京証券に商号変更

現・東海東京証券

2008年：東海東京証券の子会社として東海東京証券分割準備株式会社設立
2009年：東海東京証券の会社分割により、金融商品取引業を承継し、（新）東海東京証券に商号変更
2010年：トヨタファイナンシャルサービス株式会社が、トヨタファイナンシャルサービス証券の全株式を東海東京フィナンシャル・ホールディングスに譲渡、本店所在地を名古屋へ移転、トヨタファイナンシャルサービス証券を吸収合併、福岡支店の証券業を西日本シティTT証券に承継
2012年：横浜支店を浜銀TT証券に分割譲渡
2013年：神戸支店を池田泉州TT証券に分割譲渡
2017年：札幌支店、富山支店、金沢支店と札幌法人課をほくほくTT証券に分割譲渡、子会社・宇都宮証券の株式60%を栃木[[銀行]]へ譲渡
2019年：高木証券を吸収合併
2022年：エース証券を吸収合併
2024年：TTソリューション株式会社を吸収合併

上場主幹事業務実績

（具体的な企業名などは省略）

提携

海外の証券会社

中国、インドADR、韓国などの株式を取り扱っています。2002年には、中国最大手の証券会社である国泰君安証券と業務提携し、中国株の取り扱いを開始しました。2007年には、韓国最大手の証券会社である大宇証券を通じて韓国株の現地委託取引を開始しました。

地方[[銀行]]

近年は地方[[銀行]]との提携を積極的に進めており、地方店舗を地方[[銀行]]との合弁会社へ譲渡しています。

2007年：山口フィナンシャルグループと提携してワイエム証券を設立し、下関と広島の2支店を譲渡
2008年：横浜[[銀行]]と提携して浜銀TT証券を設立し、神奈川県内6支店を譲渡
2009年：西日本シティ[[銀行]]との提携により西日本シティTT証券を設立し、福岡支店における証券業を譲渡
2013年：池田泉州ホールディングスとの提携により池田泉州TT証券を設立し、神戸支店を譲渡
2016年：ほくほくフィナンシャルグループとの提携によりほくほくTT証券を設立し、富山、金沢、札幌の各支店と札幌法人課を譲渡
2018年：十六[[銀行]]との提携により十六TT証券を設立し、岐阜県内4支店を譲渡

不祥事

2007年、同社大阪支店に勤務していた男性社員が、顧客からの預かり金を詐取したとして逮捕されました。また、特定の顧客に対して損失補填や利回りの保証を約束し、資金を騙し取っていたことも明らかになりました。

脚注

（脚注の内容は省略）

関連項目

王座戦 (将棋)

外部リンク

東海東京証券
東海東京証券 - YouTubeチャンネル
* 東海東京証券 (@TokaiTokyo8616) - X（旧Twitter）

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