タンゲリア

タンゲリアとは、タンゴの生演奏を提供するお店のことです。アルゼンチンのブエノスアイレスやウルグアイのモンテビデオといった本場はもちろん、世界各地に存在します。

タンゲリアの魅力

タンゲリアでは、軽い食事やワイン、オリーブなどのお酒を楽しみながら、タンゴ楽団による生演奏を間近で聴くことができます。また、お店によってはプロのダンサーによるタンゴダンスのショーが行われることもあり、視覚的にも楽しむことができます。タンゴの情熱的な音楽とダンスを、五感で体験できるのがタンゲリアの魅力です。

タンゴ・パブ

タンゲリアは「タンゴ・パブ」と呼ばれることもあります。気軽にタンゴを楽しめる場所として、地元の人々や観光客に親しまれています。

多様な音楽

タンゲリアでは、タンゴだけでなく、フォルクローレの生演奏が行われることもあります。アルゼンチンの民族音楽であるフォルクローレも、タンゴと同様に情熱的で魅力的な音楽です。

アルゼンチンのタンゲリア

タンゴの本場であるアルゼンチンには、40以上のタンゲリアがあると言われています。その多くは、ブエノスアイレス特別区に集中しています。

ブエノスアイレスの代表的なタンゲリア

バル・スール (Bar Sur):
こじんまりとした雰囲気の中で、本格的なタンゴショーを楽しめます。

エスキーナ・デ・オメロ・マンシ (Esquina de Omero Manzi):
タンゴの作詞家オメロ・マンシが通い、「スール」の歌詞を書いた喫茶店の場所に建てられたタンゲリアです。オメロ・マンシの名前を冠しています。

エル・ケランディ (El Querandí):
歴史ある建物の中で、伝統的なタンゴショーを鑑賞できます。

エル・ビエホ・アルマセン (El Viejo Almacén):
タンゴ歌手のエドムンド・リベロらが1969年に開業した老舗のタンゲリアです。かつては、アニバル・トロイロ楽団が専属楽団を務めていました。

ラ・ベンターナ (La Ventana):
豪華な内装が特徴的なタンゲリアです。毎日放送製作「世界ウルルン滞在記」で、純名里沙がタンゴダンスを体験した場所として知られています。

セニョール・タンゴ (Señor Tango):
大規模な会場で、迫力満点のタンゴショーを楽しめます。

日本のタンゲリア

かつて日本にも、営業日にはタンゴの生演奏が聴けるタンゲリアが複数存在していました。

アンサンブル (岩手県盛岡市):
盛岡市にあったタンゲリア。

六本木カンデラリア (東京都港区六本木):
フォルクローレのギタリスト・歌手である高野太郎が店主を務めていたタンゲリア。高野太郎の闘病生活により、2001年に閉店しました。

閉店したタンゲリア

アルゼンチンの老舗タンゲリアである『ミケランジェロ』（Michelangelo）と『カサ・ブランカ』（Casa Blanca）は、2004年以前に閉店しています。

タンゲリアは、タンゴの魅力を存分に味わえる特別な場所です。本場の雰囲気を体験したい方は、ぜひアルゼンチンやウルグアイのタンゲリアを訪れてみてください。また、日本でもタンゴの生演奏を楽しめる場所があるので、探してみてはいかがでしょうか。

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