ターシャ・ダンバース

ターシャ・ダンバース（Natasha De'Anka 'Tasha' Danvers、1977年9月19日 - ）は、イギリス出身の陸上競技選手で、400mハードルを専門としています。彼女は、2008年の北京オリンピックで銅メダルを獲得したことで広く知られています。ロンドンのランベス区で生まれました。

経歴

ダンバースは、南カリフォルニア大学に在籍中、パシフィック・テン・カンファレンスにおいて、100mハードルや走高跳で数多くのタイトルを獲得しました。1999年には、セビリアで開催された世界選手権の400mハードルに出場しましたが、予選で敗退しました。翌2000年にはシドニーオリンピックに出場し、決勝に進出して8位入賞を果たしました。2001年のユニバーシアードでは金メダルを獲得しています。

2002年には、コモンウェルスゲームズで7位、ヨーロッパ選手権でも7位という成績を残しました。2003年にはコーチと結婚しています。

2004年はアテネオリンピックの年でしたが、ダンバースは出産のため出場を見送りました。このことが一部から批判を浴び、競技への復帰は難しいのではないかという声も上がりましたが、2006年に競技に復帰しました。同年のコモンウェルスゲームズでは、2003年の世界チャンピオンであるヤナ・ローリンソンに次いで銀メダルを獲得しました。また、ヨーロッパ選手権では7位となっています。

2007年に大阪で開催された世界選手権では、自身4回目の世界選手権出場にして初めて決勝に進出し、8位に入賞しました。

2008年、ダンバースはシーズン当初、アキレス腱の故障と太ももの肉離れに見舞われ、不調が続いていました。英国選手権では、自己ベストからは程遠い57秒00で2位に終わりました。しかし、ダンバースは、優勝したシェイクス・ドレイトンの代わりに北京オリンピックの代表に選出されました。この選出に対しては、多くの批判的な意見が寄せられました。

北京オリンピックの決勝レースでは、ダンバースは7レーンを走り、ホームストレートに入ってきた時点で、ジャマイカのメレーン・ウォーカー、アメリカのシーナ・トスタに次ぐ3位につけていました。後方からの追い上げをかわし、3位をキープし、自己ベストとなる53秒84で銅メダルを獲得しました。

自己ベスト

400m - 52秒89 (2008年)
100mハードル - 12秒96 (2003年)
400mハードル - 53秒84 (2008年)
走高跳 - 1m82 (1998年)

主な実績

オリンピック
2000年シドニーオリンピック 8位
2008年北京オリンピック 3位
世界選手権
1999年セビリア世界選手権 q
2007年大阪世界選手権 8位
その他
2001年ユニバーシアード 1位
* 2006年コモンウェルスゲームズ 2位

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