タールカーン

タールカーンは、アフガニスタン北東部のタハール州に位置する州都です。ペルシア語とパシュトゥー語で「طالقان」と表記されます。2015年時点での人口は約21.9万人と報告されています。

歴史

タールカーンは古くから交通の要衝として栄え、様々な歴史的な記録が残されています。

マルコ・ポーロの記録: 1275年、マルコ・ポーロがタールカーンを訪れました。彼はこの地を「タイカン城」と呼び、大規模な穀物市場が存在することを記述しています。また、南にそびえる丘が白い塩でできており、非常に硬いこと、そしてその塩が世界中の需要を満たせるほど豊富であることを記録しています。
ベント・デ・ゴイスの記録: 1603年、イエズス会の宣教師ベント・デ・ゴイスが、カブールからヤルカンド（カシュガル王国の首都）への旅の途中でタールカーンを訪れました。
タリバンの侵攻: 2001年1月、タールカーンはタリバンによって制圧されました。この侵攻により、多くの市民が難民となり、イマーム・サーヒブ村やパンジシール渓谷などへ避難しました。北部同盟軍はタリバンの進軍を阻止しようと試みましたが、成功しませんでした。同年11月、北部同盟軍がタールカーンを包囲した際、集団墓地で70人もの女性と子供の遺体が発見されました。犠牲者たちは捕虜の家族やパシュトゥーン人であり、虐殺されたと伝えられています。

脚注

関連情報へのリンクは以下の通りです。

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