ダイアナ・キング

ダイアナ・キング：レゲエとR&Bを融合させたジャマイカの歌姫

ダイアナ・キング（Diana King）は、1970年11月8日生まれ。ジャマイカのセント・キャサリン教区スパニッシュ・タウン出身のレゲエ、R&Bシンガーです。彼女は、その独特な音楽性と力強い歌声で、1990年代に世界的な人気を獲得しました。

生い立ちと初期のキャリア

ダイアナ・キングは、インド系の母親とアフリカ系の父親の間に生まれました。幼い頃から音楽に親しみ、様々なジャンルの音楽から影響を受けました。彼女の才能は早くから認められ、1994年にはアメリカのラッパー、ノトーリアス・B.I.G.のアルバム『レディ・トゥ・ダイ』の収録曲「Respect」にゲスト参加するという、大きなチャンスを掴みます。

世界的な成功

この参加がきっかけとなり、ダイアナ・キングはソニーミュージックとレコード契約を結びます。1995年にリリースされた1stアルバム『タファー・ザン・ラヴ』(Tougher Than Love)からの最初のシングル「シャイ・ガイ」は、全米シングルチャート13位、全英シングルチャート2位を記録し、世界中で500万枚を売り上げる大ヒットとなりました。この曲は、映画『バッドボーイズ』の主題歌にも起用され、日本でもJ-WAVEのチャートで1位を獲得するなど、世界中で愛される楽曲となりました。

1996年には、日本のレゲエ歌手NAHKIとデュエットしたシングル「I'll DO IT 〜愛のパトワ〜」を日本国内でリリースし、JALPAK I'LLのCMソングとして親しまれました。1997年には、2ndアルバム『シンク・ライク・ア・ガール』を発表。このアルバムからシングルカットされた「小さな願い」(I Say a Little Prayer)は、映画『ベスト・フレンズ・ウェディング』のサウンドトラックに収録され、全米シングルチャートで最高38位を記録しました。

多様な活動

ダイアナ・キングは、音楽活動以外にも様々な分野で活躍しています。1997年のドキュメンタリー映画『When We Were Kings』では、ブライアン・マックナイトとデュエットでタイトルトラックを担当。1998年には、セリーヌ・ディオン、ブラウンストーン(Brownstone) と共に「トリート・ハー・ライク・ア・レディ」(Treat Her Like a Lady)を共演しました。1999年にはインドの5都市でツアーを行い、ゴアでは「私がインドへ戻るとは思わなかった」と語っています。

2000年には、マドンナのMaverick Recordsと契約し、2002年に3rdアルバム『Respect』を発表しましたが、アメリカではリリースされませんでした。2007年には、ドイツのレゲエ・シンガーであるジェントルマンの曲「The Light Within」を共作しています。2007年からは自身のレーベルであるThinkLikeAgirlに所属し、音楽制作作業を行っています。また、毎年アジアツアーを行っています。さらに、坂本九の「上を向いて歩こう」を日本語でカバーするなど、幅広い音楽活動を展開しています。

パーソナルな側面

2012年には、Facebook上でレズビアンであることを公表し、多くの人々から支持を受けました。

ディスコグラフィー

タファー・ザン・ラヴ - Tougher Than Love (1995)
シンク・ライク・ア・ガール - Think Like a Girl (1997)
リスペクト - Respect (2002)
ウォリアー・ガール - Warrior Gurl (2010)

ダイアナ・キングは、その音楽性とパーソナリティで、世界中のファンを魅了し続けています。

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