ダイアナ湯川

ダイアナ湯川

ダイアナ湯川（Diana Yukawa, 1985年9月16日 - ）は、主にイギリスと日本で活動するヴァイオリニストです。東京都で生まれ、現在はロンドンに在住しています。

人物・来歴

父は日本人で住友銀行（現・三井住友銀行）の幹部であった湯川昭久、母はイギリス人バレエダンサーのスーザン・ベイリーです。彼女は婚外子として生まれましたが、出生の3週間前に父が日本航空123便墜落事故で亡くなりました。

生後間もなく母の祖国であるイギリスに移り、ロンドンで育ちました。「娘を音楽の道へ」という父の遺志を受け、5歳からヴァイオリンを始め、8歳よりロンドン王立音楽院教授のロドニー・フレンドに師事しました。9歳の時にヤッシャ・ハイフェッツの演奏に感銘を受け、音楽家としての道を志します。

1999年11月、セント・ジェームスにおいてブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番を演奏し、ロンドン・デビューを果たしました。2000年9月には、クラシカル・アルバム『天使のカンパネラ』でCDデビュー。このアルバムは2001年に英国でも『Elegy(エレジー)』として発売されました。2001年8月には、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団と共演した作品『コンチェルト』を発売しています。

2009年10月21日には、8年ぶりとなる3作目のアルバム『バタフライ・エフェクト』をリリース。過去2枚の純クラシック作品とは異なり、ヴァイオリンを駆使した新しいサウンドを構築し、新境地を開きました。また、2009年には、母が長年当局に働きかけていた、出生以前に亡くなった父の名前をイギリスの出生証明書に記すことが認められました。

主な作品

天使のカンパネラ（2000年、BMG、規格品番：BVCC-31040） - 使用ヴァイオリン：1656年製ニコロ・アマティとストラディバリウス
コンチェルト（2001年、BMG、規格品番：BVCC-31053） - 使用ヴァイオリン：1696年製グァルネリ
バタフライ・エフェクト（2009年、Sony Music Japan、規格品番：BVCP 40157）

関連項目

湯川秀樹 - 遠縁にあたります（湯川秀樹が婿養子であるため、血縁関係はありません）。
見上げてごらん夜の星を（DEEN） - ダイアナの父と同じく日航機事故で亡くなった坂本九のオリジナル曲をDEENがカバーしたもので、ダイアナがバイオリン奏者として参加しています。
沈まぬ太陽 - 2009年公開の日本映画で、彼女の演奏が間奏曲として使用されています。

外部リンク

公式サイト（英語）
公式ブログ（日本語）
Sony Music Japan（日本語）
ダイアナ湯川 (@dianayukawa) - X（旧Twitter）
ダイアナ湯川 (@dinkyshminky) - Instagram
ダイアナ湯川 - Myspace

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