ダイノレックス

ダイノレックス (Dinorex)

『ダイノレックス』は、1992年にタイトーからリリースされたアーケードゲームです。仙波隆綱氏がプロデュースした「ガンフロンティアプロジェクト」の一環として開発されましたが、最終的には正式なプロジェクト作品とはされていません。

概要

本作の舞台は、人と恐竜が共存する世界。アマゾネスの女王にふさわしい王「ダイノレックス」を決めるため、恐竜同士を戦わせる格闘ゲームです。プレイヤーは様々な恐竜から1体を選び、他の候補者の恐竜との戦いに挑みます。敗北した者はプテラノドンに連れ去られるという、過酷なルールが設定されています。

フィールドは左右に広く、相手を吹き飛ばした後の追撃が重要な戦略となります。1Pと2Pの位置を入れ替える機能はありません。

ゲームは、主人公がアマゾネスの女王が待つアウヤンテプイを目指し、他の候補者たちと戦うというストーリーで進行します。ステージ間には、プレイヤー視点の演出が挿入され、『ガンフロンティア』や『メタルブラック』と同様に、世界観を盛り上げています。

海外市場を意識して制作されたため、洋ゲーのような雰囲気を持っていますが、様々な経緯を経て日本でも販売されることになりました。当初はヘリコプターを自機とするシューティングゲーム案もありましたが、『ストリートファイターII』のブームを受け、対戦格闘ゲームとして開発が進められました。

ゲームのルール

操作は8方向レバーと2つのボタン（パンチ、キック）を使用します。デフォルト設定では、3試合中2本先取で勝利すると次のステージに進めます。全7ステージに加え、最終ステージが存在します。

特徴的なシステムとして、恐竜に雄叫びを上げさせてパワーを溜めることができます。このパワーを消費することで、吹き飛ばし攻撃や追撃を行うことができます。

恐竜たち

アロサウルス: ジュラ紀に生息した肉食恐竜。
パキケファロサウルス: 白亜紀に生息した草食恐竜。
トリケラトプス: 白亜紀に生息した草食恐竜。パキケファロサウルスと同じ時代に生息。
ケラトサウルス: ジュラ紀前期に生息した肉食恐竜。アロサウルスに近い種。
スティギモロク: 白亜紀に生息した草食恐竜。パキケファロサウルス科に属する。
ティラノサウルス: 白亜紀最強の肉食恐竜。「暴君竜」の異名を持つ。

ボーナスステージ & サドンデス

ステージ2、4、6をクリアすると、ボーナスステージが始まります。ここでは、主人公が見る奇妙な夢が描かれます。夢の中では、操作する恐竜が20世紀のアメリカの都市に現れて大暴れするという、コミカルな展開が楽しめます。

ステージ7をクリアすると、最終決戦となるサドンデス（ステージ8）が始まります。ここでは、主人公と現時点での王が直接対決します。サドンデスで使用されるキャラクターには『ウォーリアーブレード』のグラフィックが一部流用されており、他社の対戦格闘ゲームのパロディも見られます。勝利するとエンディングとなります。

移植版

アーケードアーカイブス版: 「こだわり設定」でアイテムの取得しやすさを調整可能です。

関連項目

ガンフロンティア - 『ガンフロンティアプロジェクト』の1作目
メタルブラック - 『ガンフロンティアプロジェクト』の2作目
恐竜土偶 - オープニング動画の字幕で関連が示唆されています。

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