ダイハツインフィニアース

ダイハツインフィニアース株式会社の概要

ダイハツインフィニアース株式会社（DAIHATSU INFINEARTH MFG.CO.,LTD.）は多様なエンジン製品を手掛ける企業であり、主に中・大型船舶用、鉄道車両用ディーゼルエンジン、さらには陸用の発電機やポンプ用ディーゼルエンジン、ガスタービンエンジンを製造しています。コジェネレーションシステムも手掛けており、クリーンエネルギーの分野においても活動しています。

企業の背景

ダイハツインフィニアースは、かつて「ダイハツディーゼル株式会社」と呼ばれていましたが、現在は三和グループに所属し、みどり会の会員企業としても知られています。グループ内での位置付けは、ダイハツ工業とは異なり、トヨタグループには含まれないため、三水会には加盟していません。かつてはダイハツ工業の関連会社であったものの、株式構成の変化により、2025年にはダイハツ工業が保有する全株式を売却しました。これにより、今治造船が新たな筆頭株主となりました。

国内の拠点

同社は日本国内にも多くの事業所を構えており、本社は大阪市の梅田スカイビルにあります。守山第一工場、第二工場、姫路工場をはじめ、東京、仙台、名古屋、四国、九州にそれぞれ支社があります。また、大阪には環境エネルギーセンターも存在しています。これらの拠点では、エンジンの製造や研究開発が行われています。

海外展開とグループ会社

ダイハツインフィニアースは、シンガポール、上海、ロンドン、ニューヨークを中心に多様な海外拠点を持っており、これにより国際的な市場にも対応しています。また、国内グループ会社も多岐にわたっており、部品サービスを提供する企業や、地域ごとの特化した事業を行う関連会社が運営されています。

歴史的背景

同社の歴史は1965年にまで遡ります。ダイハツ工業の本社移転により、大阪事業部が改組され、1966年には独立した企業として設立されました。その後、気動車やディーゼル機関車向けのエンジン製造に特化するなど、時代の変化に応じて事業内容を進化させてきました。1977年には大阪証券取引所に上場し、1981年にはアメリカで北・中米総販売代理店を設立しました。

2015年には新たにダイハツディーゼル姫路株式会社を設立し、さらなる事業展開を図るなど、企業としての成長を続けています。2025年には商号を「ダイハツインフィニアース株式会社」に変更し、長い歴史の中で新たな章を迎えています。

未来への展望

ダイハツインフィニアースは、自動車の電動化が進む中でも、ディーゼルエンジンやガスタービンエンジンの製造を通じて持続可能なエネルギーへの移行を模索しています。今後も環境に配慮した技術開発を進め、グローバルな事業展開を強化していくことが期待されています。

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