ダイハツディーゼルNHN

ダイハツディーゼルNHN株式会社の歴史と沿革

ダイハツディーゼルNHN株式会社は、大阪府茨木市に本社があり、主にドアクローザや自動ドアを製造、販売していた企業でした。元々はダイハツディーゼルの子会社として位置づけられていましたが、リーマンショックや円高の影響を受け、経営が厳しくなった結果、2009年2月に解散を決定しました。

解散後、同社が行っていたドアクローザや自動ドアの事業は、橋田技研工業が引き継ぎ、現在もその製品が市場にて展開されています。

沿革

日本金具株式会社の設立

ダイハツディーゼルNHNの起源は1930年に遡ります。この年、日本金具株式会社が設立され、ドアチェックやシリンダー錠を製造することからスタートしました。この初期の頃からの製品は「ニッカナ」という商標のもとで展開され、1959年にはダイハツ工業からツバサ工業にドアクローザの生産が移管されます。

ツバサ工業の登場

1952年に設立されたツバサ工業は、ダイハツと阪神内燃機工業の共同出資によるものです。設立当初から強力で経済的な自動車を提供することを目指し、様々なモデルを発表してきました。特に1953年に発売されたツバサ号自動二輪車 T-80型は、昭和初期からのダイハツのオート三輪の名称を引き継ぎ、多くの消費者に支持を受けました。

技術革新と製品の多様化

ツバサ工業は、1954年にはオートレースに参加し、一着を獲得。また、ダイハツ・ミゼットのエンジン部品の製造も始め、さらなる技術革新を図ります。この過程で新たなモデルを次々と発表し、自社の存在感を高めていきました。

ダイハツディーゼル機器の成り立ち

1984年にツバサ工業の社名をダイハツディーゼル機器に変更し、従来の事業内容を拡張しました。2000年には、このダイハツディーゼル機器と日本金具株式会社が合併し、ダイハツディーゼルNHNという新たな企業名に変更されました。これにより、両社の技術と製品の融合が図られました。

最期と新たな展望

ダイハツディーゼルNHNは、2005年に独DORMA社と資本・業務提携を結び、さらなる事業拡大を目指しましたが、2009年に解散という結末を迎えます。解散後も、橋田技研工業がその事業を引き継ぎ、今日でもドアクローザや自動ドアの市場で活躍していることは、企業の技術と製品が生き続けている証と言えるでしょう。

このように、ダイハツディーゼルNHN株式会社はその歴史を通じてさまざまな挑戦を続け、最終的には消費者にとって価値のある製品を多く提供してきました。その影響は現在も感じられ、多くの地域で愛用されています。

もう一度検索