ダイハツ・テリオスルキア

ダイハツ・テリオスルキア：洗練された軽SUV

ダイハツ工業は、かつてテリオスキッドをベースとした軽SUV「テリオスルキア」を製造・販売していました。テリオスキッドと共通のプラットフォームを用いていますが、エクステリア、サスペンション、そして全体的な雰囲気において、乗用車寄りの仕上がりとなっています。

エクステリアとデザイン

テリオスルキアは、テリオスキッドをベースとしながらも、専用のフロントバンパーとグリルを採用することで、より洗練された印象を与えています。最大の特徴は、テリオスキッドに標準装備されていたバックドアのスペアタイヤを廃止したことでしょう。これにより、より都会的でスタイリッシュな外観を実現しています。さらに、FRモデルには専用のローダウンサスペンションが採用されており、車高が低く抑えられたスポーティなスタイルが特徴です。FRモデルではサイドアンダーミラーも省略され、すっきりとしたサイドビューが魅力となっています。

走りに関する特徴

搭載されるエンジンは、EF-DEM型660cc直列3気筒DOHCで、最高出力は60馬力です。トランスミッションは4速フロアATのみの設定でした。駆動方式は、FRとフルタイム4WDの2種類が用意されました。FRモデルは、より軽快な走りを提供した一方、4WDモデルは悪路走破性を重視した設計でした。

販売期間とモデルとしての位置づけ

テリオスルキアは2002年1月に発売されましたが、テリオスキッドの上級グレード的な位置づけだったこともあり、販売期間はわずか1年7ヶ月と、ダイハツの軽自動車の中では最短でした。2003年8月のテリオスキッドのマイナーチェンジを機に生産終了となりました。限定モデルを除けば、ダイハツの軽自動車の中で最も短い販売期間であったと言えるでしょう。

車名の由来

「ルキア」という車名は、古代ギリシャの都市名、または聖女「シラクサのルチア」に由来していると言われています。この名前から、洗練された雰囲気と、どこか神聖な雰囲気を感じさせるモデルであったと言えるでしょう。

まとめ

テリオスルキアは、短い販売期間ながら、その個性的なスタイリングと、テリオスキッドとは異なるスポーティな走りが魅力のモデルでした。FRと4WDの選択肢、そして洗練されたデザインは、当時多くのユーザーを魅了したと言えるでしょう。販売期間が短かったことからも、希少性も高く、中古車市場でも人気のあるモデルとなっています。テリオスキッドをベースとしながらも、独自の個性を放つテリオスルキアは、ダイハツの軽自動車史において独特の存在感を示しています。 その歴史と特徴を知ることで、現代の軽自動車市場をより深く理解することができるでしょう。 独特のスタイルと走りは、今もなお多くの愛好家から高い評価を受けています。

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